大学生の皆さんは夏休み中、インターンに参加しますか?
夏休みから業界・企業研究のためにインターンに参加する大学1、2年生の方、就活に向けてサマーインターンに参加する方、夏休みから長期インターンに挑戦する方など色々な方がいらっしゃるでしょう。
特に夏休み期間中に開催される「サマーインターン」に参加する方も多いと思います。
サマーインターンは、目的や取り組み方次第で大変有益なものになります。
特に以下のような学生の方にはぴったりです。
- 夏休み中から業界・企業研究を進めておきたい大学1、2年生
- 短期間に複数の企業の業務を体験してみたい方
- アルバイトなどと両立しながらインターンに参加したい方
- 興味のある業界や企業が絞り切れていない方
- 早めに選考に慣れておきたい方
- 就活の本選考を有利に進めたい方
今回は、夏休みを有効活用できるインターンの特徴やサマーインターンのスケジュール、参加までの流れなどについてご紹介します。
夏休みを有効活用できるインターンの特徴
夏休みにはどのようなインターンが開催されているでしょうか? ここでは、夏休みを有効活用できるインターンの特徴についてご紹介します。
1dayインターン(1day仕事体験)
1dayインターンとは、半日~1日の就業体験です。正式には「1day仕事体験」と呼びますが、今回の記事では広く使われている「1dayインターン」という名称に統一します。
1dayインターンは大きく以下の3つの種類に分かれます。
- 企業説明会や社員の紹介、先輩社員との座談会などを行う「講義・セミナー形式」
- 企業や工場などを訪問し、企業の雰囲気や業務内容について知ることができる「職場見学方式」
- グループに分かれ、指定されたテーマに沿って学生同士で議論を進めることが多い「ワークショップ形式」
夏休み中に開催される「サマーインターン」の中にはこのような1dayの形式のものもあります。 1dayインターンについて詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もご参照ください。
短期インターン
短期インターンは、2日から数週間の期間で開催されます。
内容はセミナー形式で企業の業務内容を聞く他、グループディスカッションやワークショップ形式での業務内容の体験学習、新規事業の立案、商品企画などが多くなっています。 先述した「サマーインターン」は短期インターンの形式のものが多く、オータムインターンやウィンターインターンなど他の時期に開催されるものよりも期間が長い傾向にあります。
長期インターン
「サマーインターン」の中には1ヶ月以上の長期で参加できるものもあります。
長期インターンでは企業の社員と一緒に実務に携わることが多く、有給のことがほとんどです。有給である分責任も伴いますが、企業の業務内容や仕事の流れ、社内の雰囲気などを詳しく知ることができます。コミュニケーション能力やビジネススキルなどの向上にもつながり、就活でも就職後も役立つビジネスマナーを習得することもできます。
長期インターンは夏休み期間だけでなく、通年で募集されるものが多いのも特徴です。通年募集の場合は夏休み期間後も勤務できるものが多く、基本的に3ヶ月以上となります。インターンを長く続けたい方は、夏休みから長期インターンを始めてみるのもいいでしょう。 短期インターンや長期インターンについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。
サマーインターンとは?
サマーインターンとは、主に大学の夏休み中の7月~9月頃に開催されるインターンのことです。ここでは、サマーインターンの期間や特徴などについてご紹介します。
サマーインターンの期間
サマーインターンは全体的に短期のものが多い傾向にありますが、中には1ヶ月以上の長期のものもあります。ご自身の興味や目的に応じて、1dayインターン、数日から数週間の短期インターン、1ヶ月以上の長期インターンのどのタイプのインターンに参加するか考えてみましょう。
サマーインターンの特徴
サマーインターンは大学の夏休み中に開催されることもあり、募集する企業が多く、他の時期のインターンよりも選択肢が豊富です。学生もスケジュール調整がしやすいので、複数のインターンに参加することも可能でしょう。
また、先述のようにサマーインターンは、オータムインターンやウィンターインターンなどに比べて期間が長い傾向にあります。 コロナ禍の影響もあり、サマーインターンをオンラインで開催する企業も多くなっています。オンラインインターンについて知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。
大学1、2年生も参加できる?
サマーインターンというと、大学3年生以上向けだと考える人が多いかもしれませんが、大学1、2年生も参加することは可能です。サマーインターンは他の時期よりも種類が多いため、興味のある企業のインターンが募集されているかもしれません。 「学年不問」「大学1、2年生歓迎」というサマーインターンもたくさんあるので、ぜひ応募してみてくださいね。
どういう学生がサマーインターンを活用するといいか?
サマーインターンはどのような学生にとって有益になるのでしょうか?
特に以下のような学生の方向けといえるでしょう。
- 夏休み中から業界・企業研究を進めておきたい大学1、2年生
- 短期間に複数の企業の業務を体験してみたい方
- アルバイトなどと両立しながらインターンに参加したい方
- 興味のある業界や企業が絞り切れていない方
- 早めに選考に慣れておきたい方
- 就活の本選考を有利に進めたい方
サマーインターンは全体的に短期のプログラムが中心で、長くても1ヶ月~2ヶ月程度となっています。短期インターンはそれぞれの期間が短いため、短期間で多くの企業のプログラムに参加しやすいのも特徴です。アルバイトとの両立もしやすいでしょう。
志望する業界や企業が絞りきれていない方も、色々な企業のインターンに参加することで行ってみたい企業が決まるかもしれませんね。
短期のインターンの場合は、企業の実務に携われることは少なく、ほとんどが無給ですが、インターン先の企業の仕事内容や雰囲気について知ることができます。ご自身がその業界や企業に合っているかどうか確認することもできそうですね。参加することで視野が広がり、知識も増えるでしょう。
また、サマーインターンで事前に選考を経験しておくことで、本選考の練習につながるという面もあります。企業によっては、短期インターンの取り組みが評価され、本選考で有利になる可能性もあります。サマーインターンに参加した際には、本選考で優遇される可能性も考えて真摯に取り組みましょう。
逆に「すでに興味のある業界や企業が決まっている」「報酬をもらいつつ、企業の一員として長期で実務に携わってみたい」「早期に内定をもらいたい」といった方で、夏休み中に時間が取れる方には3ヶ月以上の長期インターンがお勧めです。 ご自身の目的や夏休みに使える時間などに応じて、短期中心のサマーインターンと3ヶ月以上の長期インターンのどちらに参加するか考えて応募してみましょう。
サマーインターンのスケジュール
サマーインターンのスケジュールについても確認しておきましょう。
サマーインターンの募集時期
サマーインターンの募集時期は企業によっても異なりますが、多くの企業では4月中旬~5月中旬頃にサマーインターンに関する情報を公開し、5月末~6月に募集を開始します。 募集開始後、参加したい企業のインターンが決まったら応募しましょう。
サマーインターンの選考時期
サマーインターンの選考は多くの企業で6月末~7月中旬頃に行われます。しっかりと対策をして選考に臨みましょう。
サマーインターンの参加時期
実際にサマーインターンに参加する時期は、大学の夏休み中の7月末~9月です。 企業によって実施時期が違うので、参加する企業のサマーインターンの日程をきちんと把握しておきましょう。
サマーインターン参加までの流れ
サマーインターンに参加する企業選びから応募、選考、参加までの流れについても確認しておきましょう。
自己分析をして企業を選ぶ
サマーインターンを選ぶ前に自己分析をしておくことをお勧めします。
自己分析をすることで、ご自身の強みや弱み、価値観、興味がある分野、向いていそうな仕事などが分かってくるため、ご自身に合ったサマーインターンを探す手助けになるでしょう。この段階で自己分析をしておくと、後々の就活のES(エントリーシート)作成や面接の際にも活用できるので、この機会にしっかりとやっておくといいですね。
サマーインターンを探す方法としては、 求人サイトやSNS、逆求人サイト、企業ホームページなどから探す方法、 大学経由で探す方法、先輩や知人、OBやOGなどから紹介してもらう方法などが挙げられます。ぜひ複数の方法で探し、その中からご自身に合いそうなインターンを選んでみてくださいね。
希望する企業のインターンに応募する
参加してみたいインターンを選んだ後は、応募してみましょう。
応募方法はリクナビやマイナビといった就活サイトからのエントリーや企業ホームページからの応募など企業によって様々です。希望する企業の応募方法を確認しておきましょう。 選考がある場合は、ES(エントリーシート)の提出やSPIなどのWebテストの受験が必要になってくるので、対策が必要です。特に大手の人気企業のインターンの選考倍率は大変高くなっています。人気企業のインターンばかりに応募していると、1社にも参加できない可能性もあるので、応募の際には、行ってみたい業界や業種のある企業から幅広く選んで応募してみましょう。
選考がある場合、選考を受ける
サマーインターンの選考内容としては、ES(エントリーシート)などの書類選考、SPIなどのWebテスト、個人面接、グループ面接、グループディスカッションなどが挙げられます。選考方法は企業によって様々なので、応募する際にきちんと確認し、対策しておきましょう。
中には選考なしのサマーインターンもあります。
また、コロナ禍により、面接などの選考をオンラインで実施する企業も増えてきています。オンラインの場合は違った方法やマナーがあるので、対策が必要です。 オンラインインターンやオンライン面接におけるマナーについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご参照ください。
サマーインターンに参加する
選考に合格したら、いよいよサマーインターンに参加です。参加前に「何のためにこのサマーインターンに参加するのか」「このサマーインターンで何を得たいか」といった目的や得たいものを明確にしておきましょう。
また、参加した際には社員に疑問点を聞いてみる、指示される前に考えて動くなど、積極的に行動して実りのあるサマーインターンにできるといいですね。
サマーインターンには何社くらい参加すべき?
サマーインターンに何社くらい参加すべきかは、インターンの期間や目的によっても変わってきます。1dayインターンや短期インターンの場合は期間が短いため、複数参加して比較してみるのもいいですね。1ヶ月~2ヶ月の長期のインターンの場合は1社か多くても2社くらいになるでしょう。
参加数が多ければいいものではありませんが、夏休み中は普段よりも時間的な余裕があるので、色々な形式のインターンに参加してみるのも一つでしょう。
また、参加先のサマーインターンがオンライン形式の場合は、移動時間がかからない分、複数の企業のインターンに参加しやすくなります。地方の学生が地元にいながら東京や神奈川といった都会の企業のインターンに参加することも可能になるので、オンラインのサマーインターンも活用してみましょう。
夏休み終了後も引き続きインターンに参加可能?
サマーインターンは夏休み限定で開催されるものが多いですが、夏休み終了後も引き続きインターンに参加することはできるのでしょうか?
数日、数週間などと期間が決まっているインターンの場合は難しいかもしれませんが、どうしても長く働きたい方は、インターン期間後も勤務可能かどうかを募集段階で確認してみましょう。面接まで進めた場合は、面接の際に熱意をアピールしつつ聞いてみるのもいいですね。
インターン中の取り組みや実績が評価されて、インターン期間後も引き続き勤務できる可能性もあるので、参加する際には目的意識を持って一生懸命取り組みましょう。
通年で募集されている長期インターンの場合は夏休み後も引き続き勤務可能なことが多いです。特にベンチャー企業は人手不足の所が多いので、数か月以上の長期での勤務は歓迎されるでしょう。
終わりに
今回はサマーインターンの特徴やスケジュール、参加までの流れなどについてご紹介しました。
最後に、どういう学生がサマーインターンを活用するといいか、おさらいしておきましょう。
- 夏休み中から業界・企業研究を進めておきたい大学1、2年生
- 短期間に複数の企業の業務を体験してみたい方
- アルバイトなどと両立しながらインターンに参加したい方
- 興味のある業界や企業が絞り切れていない方
- 早めに選考に慣れておきたい方
- 就活の本選考を有利に進めたい方
サマーインターンは、目的や取り組み方次第で大変有意義なものになります。 ぜひ夏休み中にインターンに参加して、一歩進んだ経験をしてみましょう。