短期インターンと長期インターン、参加するならどっち?

大学生の皆さんの中には、短期インターンに興味をお持ちの方も多いと思います。

中には短期インターンと長期インターンのどちらに参加しようかと迷っている方もいらっしゃるかもしれません。

まず初めにインターンの種類について表で確認しておきましょう。

 長期インターン短期インターン1day仕事体験( 1dayインターン)
特徴社員と共に実務に携われる可能性が高い。有給としている企業が多い。  セミナー形式やワークショップ、グループディスカッションといった形で体験学習するものが多い。原則無給。会社の説明会や社員紹介、先輩社員との座談会などを行うことが多い。中にはグループディスカッションやワークショップなどが組み込まれるパターンもある。
期間3 ヶ月 以上2日から1ヶ月半日から1日
どんな人向け?大学1年生以上就活生就活生

今回は短期インターンについてご説明します。

短期インターンは、2日から10日程度で完結する「就業体験」で、夏休みに開催される「サマーインターン」や冬休みに開催される「ウィンターインターン」などがあります。

内容はワークショップ、グループディスカッションといった形で体験学習するものが多いのが特徴です。

短期インターンには長期インターンとは違った特徴やメリットがあるので、目的次第では有意義な経験となります。

短期間で複数の企業について知ることができる短期インターンは、特に「まだ興味のある業界や企業が絞れていない」「他の活動で忙しく、時間がない」といった方に向いています。

目次

短期インターンの特徴

期間は2日~10日程度

短期インターンの期間は2日~10日程度と短く、大学の夏休みや冬休みなどの長期休暇中に開催されることが多くなっています。中にはそれ以外の時期に短期インターンを募集する企業もあるので、興味のある企業がある方はインターンの開催時期を確認しておきましょう。

ほとんどが無給

短期インターンの場合、企業の利益につながるような実務に携わることは少ないため、ほとんどが無給です。ただし交通費は支給される場合があるので、募集内容をよく確認しましょう。

就活生を対象としている企業が多い

企業側は、学生に自社の良さや仕事について知ってもらい、優秀な人材の志望度を上げるといった目的で短期インターンを開催しています。そのため、大学3年生以上の就活生を募集対象とする企業が多くなっています。

しかし、企業によっては学年不問で参加可能な短期インターンもあります。大学1年生や2年生の方も参加できるので、インターンの情報を確認しておくといいですね。

グループワークなどの形式で体験学習するものが多い

短期インターンでは、グループワーク、グループディスカッションといった形で、個人やチーム単位で体験学習する内容が多くなっています。

ワークの内容は企業の業務内容に近いものや新規事業の立案、商品企画など様々で、社員の前でプレゼンした後にフィードバックをもらえる場合もあります。

短期インターンと長期インターンの違い

ここでは、短期インターンと長期インターンの違いについて確認しておきましょう。

短期インターンの場合、短期間で複数の企業のインターンに参加できます。内容は企業の業務内容などの体験学習が多くなっています。企業の実務に携わることは少ないため、ほとんどが無給ですが、インターン先の企業の雰囲気や仕事内容について知ることができます。また、自身が本当にその業界や企業を目指しているのか再確認することもできるでしょう。

一方で、長期インターンの場合、期間は3ヶ月以上と長く、社員と一緒に企業の実務に携わることが多いため、ほとんどが有給です。有給の場合はその分責任も伴いますが、インターン先の企業の業務内容や社内の雰囲気などを詳しく知ることができます。スキルアップやコミュニケーション能力の向上にもつながり、ビジネスマナーを習得することも可能です。企業によってはスキルの高い人材に内定を出すこともあります。

短期インターンは短期間で複数の企業について知ることができるので、「まだ興味のある業界や企業が絞れていない」「他の活動で忙しく、時間がない」といった方に向いています。

逆に「興味のある業界や企業が絞れている」「報酬をもらいつつ、実務スキルも身につけたい」「本選考で優遇されたい」といった方には長期インターンがお勧めです。

インターンの種類・探し方・選び方・インターンを選ぶ際の注意点などについて知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。

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短期インターンに参加するメリット

短期インターンは、学業と両立しやすいといったメリットがあります。大学がある時はなかなか時間が取れない方も多いと思いますが、夏休みや冬休み期間中は時間に余裕を持ちやすいですよね。少しでも興味のあるインターンを見つけたら、積極的に応募してみましょう。

業界や企業について知ることができる

実際に企業を訪問してグループワークなどに参加することで、業界や企業について色々と知ることができます。企業によっては社員との座談会を設ける場合があるので、そこで社員から直接話を聞ける機会もあります。

質問をする機会があった場合には、積極的に質問して疑問点を解消しておくといいですね。

短期間で複数のインターンに参加できる

短期インターンはそれぞれの期間が短いため、忙しくて時間がない方でも短期間で多くの企業のプログラムに参加可能です。特に志望する業界や企業が絞りきれていない方は積極的に参加してみましょう。行ってみたい企業が決まるかもしれませんね。

学業と両立しやすい

短期インターンは2日~10日ほどなので、長期インターンと比べて学業と両立しやすいこともメリットに挙げられます。長期インターンの場合は3か月以上ということもあり、条件によっては学業との両立が難しい場合もあります。

一方で、短期インターンは長期休暇などに開催されることが多いため、学業と両立しやすいでしょう。

社員や就活生と交流できる

短期インターンに参加すると、社員との座談会やグループワークなどで社員や多くの就活生と交流する機会があります。当日、社員から選考に関する貴重な情報を聞ける場合もあります。社員と話せるチャンスがあった場合には積極的に質問もしてみましょう。

同じ業界や企業を目指す就活生と積極的に情報交換してみるのもいいですね。そこで有益な情報を得られる可能性もあります。

本選考が有利になる可能性がある

企業によっては、短期インターンの参加で本選考が有利になることもあります。企業側はグループワークの中で協調性・発想力・企画力・コミュニケーション能力といった学生のスキルを見ているので、優秀な学生は早期選考に招待される、一部の選考が免除されるといった可能性があります。

短期インターンに参加した際には、本選考に有利になるという可能性も考えて真摯に取り組みましょう。

短期インターンに参加するデメリット

短期インターンに参加しても報酬はもらえないといったデメリットもあります。短期インターンはあくまで仕事体験などがメインなので、報酬を得ることは難しくなってしまいます。しかし、目的を持って参加すれば多くの貴重な経験ができる場なので、参加する際には目的をはっきりさせてから臨みましょう。

企業について深い理解は得にくい

短期インターンの場合、グループワーク、グループディスカッションといった形での体験学習や企業理解が中心のため、インターン先の企業の実務を経験できることはほとんどありません。そのため、企業について深い理解を得ることは難しいでしょう。

ほとんどが無給

「1. 短期インターンの特徴」でもご紹介したように、短期インターンはほとんどが無給です。

短期インターンに参加している間は他のアルバイトなどもできない可能性があるので、その分だけ収入が減ってしまうというデメリットもあります。中には稀に有給の短期インターンもありますが、大多数は無給だということを覚えておきましょう。

報酬をもらいつつ、実務に携わってスキルを身につけたい方は長期インターンに挑戦してみるのもいいですね。

選考の倍率が高い可能性がある

短期インターンは気軽に参加できそうなイメージがあるかもしれませんが、企業によっては選考を突破する必要があります。 特に大手の人気企業のインターンは選考倍率がかなり高く、参加は狭き門です。選考倍率が高い企業のインターンに応募する際にはしっかり対策をしてから臨みましょう。

人気の企業のインターンだけに応募していると、全く参加できなくなってしまう可能性もあります。人気企業だけにこだわらず、興味のある業界や業種で選んでみるなど幅広く探して応募してみましょう。

必ず本選考に有利になるとはかぎらない

短期インターンに参加しても必ず本選考に有利になるとはかぎりません。

企業によっては本選考で優遇される可能性がありますが、逆にインターン中の行動によっては選考に不利になる場合もあります。 インターンに参加できた場合には、人事担当者から見られているという意識を持ち、ルールやマナーを守って真面目に取り組みましょう。

短期インターンで募集が多い職種

短期インターンでは、営業、マーケティング、コンサルタント、販売、企画、開発、エンジニアといった職種の募集が多い傾向にあります。

どれもグループワークなどでの仕事体験といった形式が多くなりますが、職種についての理解を深める機会になりそうですね。

短期インターンを募集中の企業

2022年2月16日現在、短期インターンを募集中の企業についてご紹介します。

株式会社クイック

株式会社クイックではオンラインの「選抜型2Daysインターンシップ【SYNERGY】」を募集されています。

●内容

※下記昨年度の内容です。今年度の内容は改めてご案内させて頂きます。

-人と企業の化学反応で、価値あるSynergy(相乗効果)を生み出せ-

サークル、ゼミ、長期インターンシップ、アルバイト、部活、学生団体…

学生時代に取り組んできたことは色々あるけれど、

いつも頭を悩ませるのは、

“どうしたらチームや組織がもっと良くなるのか?”

そんな、組織や人について本気で向き合い取り組んできた方、

この夏、クイックのインターンシップを通じて、

“価値を発揮し続ける組織”について考え抜いてみませんか?

約8万社の人材コンサルティングを手掛けるクイックがお送りする、

選抜型2Daysインターンシップ【SYNERGY】。

経営難に落ちいってしまった老舗飲料メーカーの採用コンサルティング体験を通じて、

人を活かし、組織の価値を最大化させるために重要なことについて学びが得られます。

また、グループワークを通じて、

チームに必要不可欠なリーダーシップを磨き、仲間と協力して取り組むことで、

お互い刺激し合い今後の成長に繋がるSynergy(相乗効果)を生み出してください!

●会場

オンライン開催

ONE CAREERのホームページより抜粋

申し込み期限は2022年3月31日(木)となっています。

●企業HP

https://919.jp/recruit/

株式会社ゴールドクレスト

株式会社ゴールドクレストでは、「【東京×不動産開発】街づくりを体感する実践型2daysインターンシップ」を募集予定です。

●実施日程

2022年8月・9月随時開催予定

※開催日程は決まり次第ご連絡いたします。

●募集対象

2024年卒の大学生・大学院生(全学部・全学科対象)

※1 今回インターンシップでの選考で不合格になった場合でも、別日程のインターンシップや今後の本選考へチャレンジいただけます。

※2 大変多くの方にご興味を頂いておりますので、通過倍率も高くなります。予めご了承ください。

※3 インターン参加者には、秋以降に参加者限定イベントをご案内いたします。併せて本選考開始時に、特別選考ルートをご用意いたします。

●内容

※昨年度開催内容です。

・ゴールドクレストが行う事業・仕事内容の理解

業界理解・当社の事業の説明だけでなく、東京圏で不動産開発をする面白さやマンション開発の魅力、そして当社のものづくりのこだわりをお伝えしていきます。

・開発予定地の見学

自分の足を使って実際に開発する土地を見学していただき、そこに住む人々や街の雰囲気を体感し、開発物件へのニーズを調査していただきます。

・開発案の作成

現地見学で得た情報を元に、チームメンバーとグループワークを進めます。現場社員からのアドバイスから得られるビジネスの視点を活かしながら、リアルな開発案を考えていただきます。

・プレゼンテーション、チームへの表彰・フィードバック

2日間かけてどのような開発案を企画したのか、なぜその企画を事業かすべきなのか、社員に向けてプレゼンテーションしていただきます。

●会場

株式会社ゴールドクレスト本社

〒100-0004 東京都千代田区大手町2-1-1 大手町野村ビル12階

<アクセス>

・東京メトロ東西線・千代田線・三田線「大手町」駅 B2a出口

・東京メトロ丸の内線「大手町」駅 A5出口

・JR「東京」駅 丸の内北口

※報酬、交通費は支給いたしません。

ONE CAREERのホームページより抜粋

申し込み期限は2022年7月31日(日)となっています。

●企業HP

https://www.goldcrest.co.jp/recruit/

終わりに

今回は、短期インターンについてご説明しました。

短期インターンと長期インターンのどちらに参加しようかと迷っている方もいらっしゃるかもしれませんが、どちらにしてもきちんと目的を持って積極的に参加することで有意義な経験となります。

短期インターンでは、短期間で複数の企業について知ることができるので、「まだ興味のある業界や企業が絞れていない」「他の活動で忙しく、時間がない」といった方に向いています。

逆に「興味のある業界や企業が絞れている」「報酬をもらいつつ、実務スキルも身につけたい」「本選考で優遇されたい」といった方には長期インターンがお勧めです。 皆さんの状況や目的などに応じて、ご自身に合うインターンを選んで参加してみてくださいね。

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この記事を書いた人

東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、都銀での勤務を経験。
結婚後、福井県に移住し、現在はライティング・校正の仕事に従事。
これまで海外留学・インターン・企業研究・皇室関連記事の執筆や
企業HPなどの校正業務を経験。 「インターンバンク」の記事を通じて、
大学生の皆さんの職業選びのお手伝いができれば幸いです。

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