大学生の皆さんは「自己分析」をしたことがありますか?
インターンの選考や就活で必要になるので、すでにやったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
自己分析には正解がなく、どこまでやったらいいという終わりもないので、「自己分析のやり方がわからない」「なかなかうまくできない」と悩んでいる方も多いでしょう。 そんな皆さんのために、今回は、そもそも自己分析とはどういうものか、自己分析をする目的と方法、自己分析がうまくできない理由、自己分析がうまくできない時の対処法などについてご紹介します
自己分析とは
そもそも「自己分析」とは何でしょうか?わかっているようで、実際にはよくわからないという方も多いかもしれません。
自己分析とは、これまでの経験や考え方などを振り返って整理することにより、自分自身の価値観や性格、適性、強み・弱みなどを見出していく作業です。自己分析は、インターンや就活での業界・企業選びやES(エントリーシート)作成、面接など様々な場面で役立ちます。
まだインターンや就活の選考を受ける予定がないという大学1、2年生の皆さんもぜひ取り組んでみてくださいね。早いうちから自分自身について知ることで、今後のインターン選びなどの参考にもなるでしょう。
自己分析をする目的
自己分析をするにあたって、まずは何のために自己分析をするのかという「目的」を確認しておきましょう。方向性がずれてしまわないように、目的をしっかり把握しておくことが大切です。
企業選びの軸を定めるため
インターンや就活の選考を受けようと思っても、たくさんの業界・企業があるので、どのように選んだらいいのか悩んでしまう方も多いでしょう。
数多くの選択肢の中から働いてみたい業界・企業を選ぶためにも自己分析をする必要があります。自己分析を通して自分自身の価値観や強み・弱みなどを知ることで、ご自身に合う企業を選ぶことができるでしょう。
自己分析によって適性や仕事の向き不向きなどもある程度わかってくるので、入社後のミスマッチを避けることにもつながります。
企業側に自分のことを分かりやすく伝えるため
インターンや就活の選考で選ばれるためには、まず企業側に自分のことを理解してもらうことが大切です。そのためには、自己分析で自分自身のことをよく知った上で、初めて会う採用担当者に自分のことを分かりやすく伝えることが必要です。
自己分析によってご自身の価値観や強み、弱みなどを把握しておくことで、企業の担当者にも説得力のある説明ができるでしょう。
自己分析の方法
自分史を作る
自己分析には様々な方法がありますが、一般的で取りかかりやすいのは、ご自身のこれまでの経験などを時系列で書き出して分析していく「自分史」です。自分史を作っていくことで、自分自身を客観的に見ることができるでしょう。
①今までの経験などを書き出す
まずは、幼少期から大学までの間で印象に残っている経験や頑張った事、楽しかった事、辛かった事などを書き出していきます。特別な経験である必要はないので、習い事、部活動、勉強、サークル、アルバイトなど何でもいいです。
②「なぜ」を繰り返して掘り下げていく
次に、「なぜ」という問いを繰り返し、一つひとつの事を掘り下げていきましょう。「なぜそうしたのか?」「なぜ頑張れたのか?」「なぜ楽しかったのか?」などと「なぜ」を繰り返していくことで、ご自身の行動や考え方の根底にあるものが見えてきます。それによって、自分では気づかなかった価値観や強みなどにも気づけるはずです。
自己分析がうまくできない理由
目的を見失っている
真面目な方に多いかもしれませんが、一生懸命に自己分析を行っているうちにだんだんと本来の目的を見失い、迷走してしまうことがあります。
自己分析はインターンや就活の選考をスムーズに進め、ご自身に合う企業で働くための手段の一つに過ぎないので、時には目的を再確認して過度に頑張り過ぎないようにしましょう。
過去を振り返るだけになっている
自己分析では、ご自身の過去を振り返り、整理して分析していきますが、過去を振り返るだけで満足してしまっている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに過去を振り返ることは大切ですが、それだけでは十分ではありません。過去の経験からご自身の価値観、強み・弱みなどを見出していくことが必要なので、過去を振り返るだけで終わってしまっている人は気を付けてくださいね。
自己分析のやり方が合っていない
自己分析がうまくできない場合は、やり方が合っていない可能性もあります。自己分析の方法は複数あるので、どれか一つに絞る必要もありません。
人によって合う方法は違ってくるので、今やっている方法でうまくいかない場合は、違う方法で進めてみましょう。
自己分析がうまくできない時の対処法
一生懸命自己分析をしていても、なかなか進まなかったり、時には行き詰ってしまうこと
もあるでしょう。そのような時の対処法についてご紹介します。
自己分析ができる診断ツールを活用する
インターネット上には手軽に自己分析ができる診断ツールがたくさんあります。自分だけで取り組もうとせずにそのようなツールを活用してみるのもいいですね。
診断ツールでは、質問に答えていくだけでご自身の性格や考え方、向いている職業などを診断してもらえるので、ヒントになるでしょう。
リクナビのアンケート調査によると、就活を経験した先輩の54%が診断ツールを活用しているということです。
自己分析ができる診断ツールを使うことで、自分では気づかなかった適性や強みなどを発見できる可能性があります。自分自身を客観的に見る事にも役立ちそうですね。
ただし、自己分析ツールの診断結果で自分のことが全てわかるわけではないので、ツールに頼り過ぎないようにしましょう。ツールは自己分析の取っ掛かりや参考程度にとどめておくことをおすすめします。
「リクナビ 就活準備ガイド」https://job.rikunabi.com/contents/howto/9800/
大学の授業やガイダンス、就活イベントなどを活用する
大学の授業やガイダンスで自己分析の方法などを教えてもらえる場合があります。一人で黙々と取り組むのもいいですが、皆と一緒に行うとうまくできる場合もあります。ご自身が通っている大学でそのような授業やガイダンスがあるか確認してみましょう。
また、就活イベントで自己分析に関するセミナーが開催されることもあります。そういうイベントに参加してみるのもいいですね。
リクナビのアンケート調査によると、就活を経験した先輩の46%が学内のガイダンスや授業、就活系のイベントで自己分析セミナーに参加したということです。
「リクナビ 就活準備ガイド」https://job.rikunabi.com/contents/howto/9800/
周りの人に「他己分析」してもらう
自分一人で考えていても行き詰ってしまうこともあるでしょう。そのような時は家族や友人、大学の先輩など周りの人に「他己分析」してもらいましょう。
「他己分析」とは、周りの人にご自身の性格や特徴、長所や短所、向いていることなどを聞いて分析していくもので、自己分析よりも客観的に分析できるというメリットがあります。自分ではわからなかった意外な一面を発見できるなど色々な気づきもあるでしょう。
キャリアセンターで相談する
大学のキャリアセンターではインターンや就活の相談に乗ってもらえます。自己分析をしていてもうまくできないと思ったら、ぜひキャリアセンターに足を運んでみてください。人に話すことでご自身の考えがまとまる可能性もあります。
自己分析のやり方に関しても相談に乗ってもらえるので、一人で悩まずにプロに頼ってみましょう。
自己分析は完璧にできる必要はない
中には、「完璧に自己分析をしないといけない!」と頑張りすぎている方もいらっしゃるでしょう。しかし、自己分析には正解がなく、どこまでやったらいいという終わりもないので、一度に完璧に自己分析をするのは難しく、完璧にできる必要もありません。
特に就活中の皆さんは時間もあまりないので、くれぐれも自己分析に過度に時間を使い過ぎないように気を付けてくださいね。
自己分析はあくまでご自身に合う企業で働くための手段の1つで、自己分析をすることが目的ではありません。今の時点でできる範囲で取り組み、先に進んでみましょう。
また、自己分析は就活のためのものと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、内定を勝ち取り、就職したら終わりではありません。これから先の経験や人との出会いなどにより、ご自身の考え方や価値観、強みなども変わってくる可能性があるので、できれば定期的に自己分析を行うことをお勧めします。自己分析は就職後のキャリアプランの作成などにも役立つでしょう。
まとめ
今回は、そもそも自己分析とはどういうものか、自己分析をする目的と方法、自己分析がうまくできない理由、自己分析がうまくできない時の対処法などについてご紹介しました。
自己分析には正解がなく、どこまでやったらいいという終わりもないので、うまく自己分析ができずに悩んでいる学生さんが多いです。
自己分析がうまくできない場合は、以下の方法を試してみてくださいね。
・自己分析ができる診断ツールを活用する
・大学の授業やガイダンス、就活イベントなどを活用する
・周りの人に「他己分析」してもらう
・キャリアセンターで相談する
自己分析はご自身に合う企業で働くための手段の1つであり、自己分析を完璧にできる必要もないので安心してください。
この記事を参考にして、今の時点でできる範囲で取り組んでみてくださいね。