実は9割以上が無給インターンだった!無給インターンの違法例や良い活用方法など

大学生の皆さんの中には、インターンが無給だと不安になる方はいらっしゃいませんか?

インターンというと、報酬をもらえるものだと思っている方も多いかもしれませんが、実は9割以上が無給インターンなんです!

法律の範囲内で学生のためになるような無給インターンを募集している良心的な企業もたくさんありますが、中には違法な無給インターンで学生を集めている悪質な企業も存在します。

まずは無給インターンの違法例について知っておきましょう。

・企業の実務に携わる場合

・不当な長時間労働や残業をさせられる場合

・報酬が出ても最低賃金以下・経費代や残業代も出ない場合

今回はそんな無給インターンの違法例や良い活用方法などについて詳しくご紹介していきます。

目次

1.無給インターンの違法例

まずは、無給インターンの「違法例」についてご紹介します。

たとえば、企業の実務に携わっているのに報酬が出ないインターンは違法です。必要以上に長い時間働かされたり、残業代が出ないようなインターンも要注意です。

1-1.企業の実務に携わる場合

インターン生が企業の利益につながるような実務に携わる場合には、報酬が必要になります。仕事体験や会社見学などの短期インターンの場合は無給でも合法ですが、期間に関わらず実務に携わる場合には、無給だと違法になります。

中には大学生を安い労働力と見なして違法な無給インターンを募集している悪質な企業もあるので、注意が必要です。

1-2.不当な長時間労働や残業をさせられる場合

インターン生を安い労働力と見なしている企業などは、不当に長時間労働や残業をさせることがあります。知識がないと、インターンはそういうものだと思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、それは違法の可能性があります。

インターン中は一生懸命になっていて気づかない可能性もあるので、もし周りの友人知人にも違法インターンに参加している方がいたら、教えてあげてくださいね。

1-3.報酬が出ても最低賃金以下・経費代や残業代も出ない場合

有給でお給料をもらえる場合にも、最低賃金以下の場合は違法になってしまいます。通常は経費代や残業代も出してもらえますが、それも出ない場合も違法の可能性があります。

有給インターンの中にも違法なものがあるので注意が必要です。有給だからと安心せずにインターン選びの際には注意しましょう。

無給インターンだけでなく、有給インターンであっても違法な場合があるのは意外ですね。インターン選びの際には報酬額にも気をつけましょう。

2.無給インターンを選ぶ際の注意点

無給インターンを選ぶ際には、まずは募集内容の確認が大事です。募集内容を見て少しでも怪しい点があれば、応募を見送るのが賢明でしょう。

2-1.募集内容をきちんと確認する

インターンを選ぶ際には求人サイトなどを見ることが多いと思いますが、その時に募集内容をきちんと見ておきましょう。当たり前のことかもしれませんが、ここで見落とすと大変です。

インターンの内容や期間・応募条件・報酬の有無・報酬額などをきちんと確認して、少しでも怪しいと思った場合には、応募しないのが賢明でしょう。

2-2.口コミの評価を見ておく

インターンの募集内容だけでなく、口コミの評価も見ておくとさらに安心です。

口コミには参加者の本音が書かれていることが多く、もし違法なインターンだった場合には、悪い評価や不満などが投稿されている可能性があります。

インターン参加者の体験談が載っているサイトもたくさんあるので、口コミ以外にもそういうサイトの情報も見ておくと参考になりますね。

違法インターンに参加しないためにも、募集内容や口コミをよく確認して、安心できる企業のインターンに応募してみてくださいね。

3.無給インターンと有給インターンの違い

無給インターンと有給インターンにはどのような違いがあるでしょうか?

大まかに言うと、体験や見学などをする場合は無給で、「労働」する場合は有給となっています。

無給インターンでも交通費は支給される場合があるので、募集内容をよく確認しましょう。

3-1.無給インターン

無給インターンは短期のものが多く、期間は1日から2週間くらいです。セミナー形式やワークショップ、グループディスカッションといった形で、個人やチーム単位で体験学習していく内容が多くなっています。有給インターンに比べて募集も多く、責任を負うことがないので、参加しやすいのが特徴です。

また、無給インターンでも交通費は支給される場合があるので、募集内容をよく確認しましょう。

3-2.有給インターン

有給インターンは3か月以上の長期である場合がほとんどですが、中には短期でも報酬が出るものもあります。

内容は無給インターンとは違い、企業の一員として企業の利益につながるような実際の業務に携わるので、報酬に応じた働きが求められます。

有給インターンには責任も伴いますが、実務に関われるため、インターン先の企業の業務内容や社内の雰囲気などを詳しく知ることができます。

スキルアップやコミュニケーション能力の向上にもつながり、企業によってはそのまま内定をもらえる可能性もあります。

4.無給インターンと有給インターンの割合

最初にご紹介したように、圧倒的に無給インターンの方が多く、9割以上が無給となっています。有給インターンは増えてきてはいますが、それでも1割にも満たないのが現状です。

5.無給インターンに参加する際の注意点

いざ無給インターンに参加する時には、まずは参加先企業のインターンが違法ではないか確認しましょう。実務の手伝いを頼まれたり、給料が明らかに低いような場合には要注意です。

5-1.参加先企業の無給インターンが違法かどうか確認する

無給インターンに参加した際には、インターンの内容が違法かどうか確認しましょう。

自身が「労働者」に該当する場合、労働基準法などの法律に基づいて給料が支払われなければ違法となります。

たとえば、仕事体験やワークショップなどに参加するのであれば問題ないですが、実務を手伝うように言われた場合や最低賃金以下の給料しかもらえなかった場合には違法インターンの可能性があります。

5-2.違法だとわかった場合には、家族やキャリアセンターに相談する

参加中のインターンが違法だとわかった場合、決して我慢したり自分だけで解決しようと無理せず、必ず家族やキャリアセンターに相談しましょう。親は人生経験も豊富なので、対処方法を教えてくれたり、一緒に解決方法を考えてくれるかもしれません。

大学のキャリアセンターには専門の職員が常駐しているので、就活やインターンに関する相談に乗ってもらえます。決して1人で悩まずに、誰かに相談してみてくださいね。

5-3.違法な無給インターンの場合、途中で辞退することも考える

違法な無給インターンに参加してしまったら、まずは給料や労働条件について改善を求めましょう。その後は途中でインターンを辞退することも選択肢の一つです。

違法な無給インターンであっても良い経験になるものもあるかもしれませんが、他にも良い経験を積めるインターンがたくさんあります。何より違法なインターンをさせるような悪質な企業のために時間を使うのは惜しいと思いませんか?

インターンを途中で辞退するのは勇気が要ると思いますが、貴重な大学時代の時間を無駄にしないためにも辞退を検討しましょう。

もし違法な無給インターンに参加してしまった場合でも、周りの人に相談して解決方法を考えましょう。違法な無給インターンを募集するような悪質な企業のインターンに参加するのは惜しいので、途中で辞退することも賢明でしょう。

6.無給インターンの良い活用方法

参加している無給インターンが違法ではないとわかった上で、無給インターンをうまく活用する方法を考えてみましょう。

たとえば、行きたい企業に顔を売ることができます。特に人気企業の場合、インターンに参加しておくと他の学生と差をつけられる可能性がありますね。

6-1.志望先の企業に顔を売る

たとえば、出版社のような狭き門の就職先では、インターンに参加することで顔を売ることができます。もちろん選考があって参加自体が厳しいという企業もたくさんありますが、諦めずに挑戦してみましょう。インターンに参加しておくと選考にも有利になる可能性があるので、うまく活用しましょう。

6-2.興味のある企業の業務内容や雰囲気を知る

無給インターンの場合、ワークショップやグループディスカッション、簡単な仕事体験のような内容のものが多くなっています。

企業によっては実際に社員と一緒に行うこともあるので、業務内容だけでなく社員の雰囲気も知ることができます。

ネットの情報などだけではわからない貴重な機会なので、興味のある企業のインターンにはぜひ参加してみましょう。

6-3.短期間で複数の企業について知る

無給インターンは数日~2週間くらいの短期のものが多いので、短期間に複数の企業について知ることができます。特にまだ志望する業界や企業が決まっていない方や迷っている方は、色々な企業の短期インターンに参加して比較検討してみるのもいいでしょう。行きたい企業が見つかるかもしれません。

6-4.選考の一環として参加する

中には、インターンへの参加を選考の条件としている企業もあります。そのような場合にはインターンへの参加は必須となるので、選考の一つのステップとして一生懸命頑張りましょう。

短期の無給インターンの場合、短期間で複数の企業について知ることができるので、志望する企業が絞り切れてない方にはまたとないチャンスです。この機会に無給インターンを有効活用してみましょう。

終わりに

今回は無給インターンの違法例や良い活用方法などについて詳しくご紹介させていただきました。

最後に無給インターンの違法例についておさらいしておきましょう。

・企業の実務に携わる場合

・不当な長時間労働や残業をさせられる場合

・報酬が出ても最低賃金以下、経費代や残業代も出ない場合

大学生の貴重な時間を無駄にしないためにも、違法なインターンには注意して、有給無給に関わらず有意義なインターンを探して参加してみてくださいね。

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この記事を書いた人

東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、都銀での勤務を経験。
結婚後、福井県に移住し、現在はライティング・校正の仕事に従事。
これまで海外留学・インターン・企業研究・皇室関連記事の執筆や
企業HPなどの校正業務を経験。 「インターンバンク」の記事を通じて、
大学生の皆さんの職業選びのお手伝いができれば幸いです。

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