初めに
大学生の皆さんの中には、「インターンに参加する際に何を着ていけばいいか?」と困っている方もいらっしゃると思います。特に「私服指定」「私服可」「動きやすい服装指定」と言われて頭を悩ませている方も多いでしょう。そのような際には「オフィスカジュアル」の着用がおすすめです。
企業の風土によっても違いますが、そもそもなぜ普段着ではなく、スーツやオフィスカジュアルといったオフィシャルな服装を着用することが多いのでしょうか?
まずは、ビジネスの場で着用するものなので、TPOをわきまえた、周囲に不快感を与えないような清潔感のある格好をする必要があるからです。
また、社会人向けのアンケート調査では、「スーツを着るとオンオフの切り替えがしやすく、シャキッとして仕事モードになる」「スーツだと相手に失礼な印象を与えない」「オフィスカジュアルを着ると動きやすく、仕事の能率が上がる」「オフィスカジュアルを着ていると発想が柔軟になり、企画などのアイディアを出しやすくなる」といった意見もあります。 今回は、インターンにふさわしい服装について詳しくご紹介します。
「服装自由・指定なし」の場合の服装の選び方
インターン先の企業側から「服装自由・指定なし」と言われた場合、何を着ていくべきか悩んでしまいますよね。そのような場合は、スーツで参加するのが無難です。インターンはビジネスの場なので、スーツを着ていけば間違いないでしょう。心配な方は参加前にインターン先の企業に確認しておくといいですね。
スーツの選び方
スーツを着ていく場合にも「どのようなスーツを着ていけばいいか?」と悩む方も多いと思います。インターン参加時に着ていくスーツは、黒やグレー・ネイビーなどの落ち着いた色柄のリクルートスーツがベストです。
もしお持ちでない方は、派手なものでなければ大学の入学式や成人式などで着たスーツでも大丈夫です。
中に着るシャツは白、靴やカバンは黒のシンプルなデザインのものを選ぶのが無難でしょう。
サマーインターンの場合
夏の時期のサマーインターンではクールビズを推奨する企業も多いでしょう。
クールビズの場合は、シャツとボトム、手持ちのジャケットというスタイルが適切です。
男性の場合はノーネクタイで問題ありませんが、念のためにネクタイを持参しておくといいですね。
「私服指定」の場合の服装の選び方
インターン先の企業から「私服」を指定された場合は、どんな服装で参加すればいいでしょうか?
ここでいう「私服」は普段着の事ではありません。ビジネスの場で着用するものなので、「オフィスカジュアル」を選びましょう。
「オフィスカジュアル」とはビジネスの場にふさわしい私服のことです。
基本的には、フォーマル過ぎずカジュアル過ぎない格好で、清潔感があり、周囲に不快感を与えないようなきちんとした服装を指します。
「私服」と言われた場合は「オフィスカジュアル」の事だと覚えておきましょう。
「私服可」「私服で結構です」の場合の服装の選び方
この場合には私服と指定されていないため、私服でもスーツでもどちらでも問題ないでしょう。ただし私服の場合は、オフィスカジュアルで参加するのが無難です。
「動きやすい服装指定」の場合の服装の選び方
動きやすい服装の場合も基本的にはオフィスカジュアルで参加しましょう。企業にもよりますが、動きやすいからとTシャツやジーパンなどで参加するのは避けておくといいですね。
オフィスカジュアルの選び方
ここまで「オフィスカジュアル」についてご説明しましたが、どのようなものを選んだらいいかわからない方も多いと思います。ここではオフィスカジュアルの選び方について、男女それぞれご紹介します。
男性の場合
男性の場合は、ジャケット・襟付きシャツ・パンツのスタイルが定番です。
・アウター:襟つきのジャケット。色は黒・グレー・ネイビー・濃い茶色などの落ち着いた色
・トップス:襟つきのシャツ。色は清潔感のある白や水色、薄いグレーなど。
・ボトムス:スラックスやチノパン。色は黒・グレー・紺・ベージュ・カーキなどの落ち着いた色
・靴:革靴かスエード靴
・カバン:A4サイズの書類が入る、革製のシンプルなデザインのトートバッグ。色は黒か茶色
女性の場合
女性の場合は、ジャケット・トップス・スカートかパンツのスタイルが定番です。
・アウター:襟つきのジャケット。色は黒・グレー・ネイビー・茶色などの暗めの落ち着いた色
・トップス:シャツ、ブラウスなど。色はパステルカラーがおすすめ
・ボトムス:スカート、パンツどちらでも可。色は落ち着いた色。スカートの場合、長さはひざ丈で、広がりすぎるものやタイトなものは避ける。
必ず肌色やベージュの無地のストッキングを着用。
・靴:パンプス。色はベージュ、黒、ブラウンなど ・カバン:A4サイズの書類が入る、革製のシンプルなデザインのトートバッグ。色は黒か茶色
サマーインターンの場合
クールビズで参加する場合、男女共にジャケットなしでも大丈夫です。
男性の場合はノーネクタイで問題ありませんが、念のためにジャケットとネクタイは持参しておきましょう。
女性の場合は半袖で大丈夫です。ただし、透ける素材や丈が短すぎるスカートは控えましょう。また、肌色やベージュのストッキングを必ず着用するようにしましょう。
「オフィスカジュアル」を購入する際には、高価なものを選ぶ必要はありません。ユニクロやH&Mといったファーストファッションを利用するのもいいですね。ご自身の身の丈に合った「オフィスカジュアル」を探してみてくださいね。
企業が「服装自由・私服を指定」する目的
ここで、企業側がなぜ「服装自由・私服を指定」するのか確認しておきましょう。
インターン生の負担を減らすため
スーツは比較的高価なものが多く、さらにクリーニング代もかかります。スーツ自体も着慣れない学生が多いので、そういった服装の負担を減らしてインターンに集中してほしいと考える企業もあります。
インターン生の人柄や個性を知るため
スーツを着ると緊張してしまい、本来の自分を出せない方も多いでしょう。スーツだと個性が見えにくいといった点もあります。
企業側は「服装自由・私服を指定」とすることで、インターン生の自然体の人柄や個性を知ろうとしています。自社にふさわしい人材かどうかを見る材料にもなります。
インターン生の適応性を判断するため
「服装自由・私服を指定」という条件下で、インターンという場に応じた適切な服装を選べるかどうかでインターン生の適応性を判断する企業もあります。
一般常識やビジネスマナーが身についている学生はTPOをわきまえた服装で参加できるので、環境への適応性が高いと判断されます。 企業によって服装の雰囲気は違ってくるため、周りの状況を見ながら調整していくことも必要です。
服装自由の企業であるため
特にベンチャー企業などは自由な社風の会社も多く、普段から社員もスーツを着用せずに私服で勤務しているというケースもあります。そのような企業では、インターン生も自由な服装で参加と考えることもあります。
インターン参加時にふさわしい髪型
服装と同じように髪型も第一印象を大きく左右する可能性があります。企業側に良い印象を持ってもらえるよう、髪型にも気を付けましょう。
まず、清潔感があることが第一です。
寝癖や伸びっぱなし、ふけがついている、傷みが激しい、ボサボサな状態などはだらしなく、不快な印象を与えてしまいます。清潔感を意識して髪型をきちんと整えましょう。また、派手なヘアスタイルや派手な髪色、整髪料の付け過ぎなども避け、清潔感のある髪型でインターンに臨みましょう。
業界や企業、職種によってカラーが違うため、髪型の雰囲気も変わってきます。インターン先の社員の身だしなみを参考に、相手に違和感を与えないような髪型を考えることも大事です。
オンラインの場合の服装について
新型コロナウイルスの流行により、オンラインでのインターンを開催する企業も増えています。
基本的にはオンラインのインターンの場合の服装も対面の時と同様です。インターン先の企業から服装の指定がある場合には、指示に従いましょう。私服での参加の場合はオフィスカジュアルを選ぶのが無難です。
ただし、ストライプ柄やボーダー柄は画面を通すとちらついてしまうため、オンラインの際にはそれらの柄のシャツは選ばない方がいいでしょう。 オンラインでのインターンは在宅で参加することが多くなると思いますが、くれぐれも部屋着での参加は控えてくださいね。
NGな服装例
最後に、男女それぞれのNGな服装例をご紹介します。
基本的にカジュアルすぎる服、華美な服、露出度の高い服、派手な色やデザインの服はNGです。
インターンはビジネスの場なので、普段遊びに行くような格好で参加するのはやめてくださいね。
男性のNG例
・トップス:Tシャツ、スウェット、タンクトップ
・ボトムス:デニム、ハーフパンツ、ジーパン
・靴:サンダル、スニーカー
女性のNG例
・トップス:ノースリーブ、オフショルダー
・ボトムス:ショートパンツ、シースルー、ミニスカート、マキシ丈スカート、ジーパン
・靴:サンダル、スニーカー、ミュール、ヒールの高すぎるパンプス、ブーツ、生足
その他、派手なメイクや目立つアクセサリー、華美なネイルも控えた方がいいでしょう。
終わりに
今回は、インターンにふさわしい服装についてご紹介しました。
特に悩んでしまう「私服指定」「私服可」「動きやすい服装指定」の時には「オフィスカジュアル」の着用がおすすめです。
スーツやオフィスカジュアルを選ぶ時には、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。
服装だけでなく、髪型にも気を付けましょう。 服装選びを万全にして、有意義なインターンにしてくださいね。