大人気の広告業界!インターン参加前に知っておきたい3つのポイント

大学生の皆さんの中には、広告業界のお仕事に興味や憧れを持っている方も多いと思います。21卒の就活人気業界ランキングでも広告・マスコミ業界は6位と人気です。

まずは、インターン参加前に知っておきたい3つの大事なポイントについてご紹介します。

・大手の広告代理店はグループワークの実践が多く、倍率も高い

・小規模の企業では長期インターンが多い

・他業種に比べて、内容が独創的なことが多い

以上の3つのポイントをおさえつつ、広告業界のインターンの特徴や仕事内容、選考対策などについて詳しくご紹介していきます。

目次

1.広告業界の種類

広告業界は主に「広告代理店」と「広告制作会社」のことをいいます。

「広告代理店」にも種類があり、大きく「総合広告代理店」「専門広告代理店」「ハウスエージェンシー」の3つに分けられます。

1-1.総合広告代理店

総合広告代理店とは、一つのメディアだけでなく、新聞やテレビ、雑誌などあらゆるメディアの広告を取り扱う広告代理店のことをいいます。扱う広告媒体が広いため、クライアントの要望に合った広告制作や広告戦略のアドバイスなどを行うことが可能です。

代表的な企業として、電通、博報堂、アサツーディ・ケイなどが挙げられます。

総合広告代理店では大きな仕事に携われる可能性が高くなります。オリンピックなどの大規模なイベントにも関われるので、多くの人に見てもらえるような大規模な広告の企画や制作に携わりたい方はぜひ挑戦してみてくださいね。

1-2.専門広告代理店

専門広告代理店とは、ネット広告・交通広告・屋外広告・雑誌広告といった特定の広告媒体を専門的に取り扱う広告代理店です。

代表的な企業として、サイバーエージェント(IT系)、オプト(IT系)、オリコム(鉄道系)などがあります。

総合広告代理店と比べると仕事の規模は小さめになってしまいますが、その分専門的な仕事ができます。特定の媒体の広告の企画や制作に携わりたい方にはお勧めです。

1-3.ハウスエージェンシー

ハウスエージェンシーとは、特定の企業や企業グループの専属の広告代理店です。

近年では、専属企業以外の他社の案件を取り扱うことも増えてきています。

代表的な企業としてJR東日本企画、東急エージェンシーなどがあります。

特定の企業の広告を取り扱うので、「この企業の広告作りに携わってみたい!」という思いがある方にはお勧めです。

1-4.広告制作会社

広告制作会社では、クライアントから依頼されたテレビやCMの写真や映像、新聞や雑誌の広告に使うデザインや写真などを専門的に取り扱っています。

特定の広告代理店からの依頼を受ける広告代理店の系列の企業と、複数の広告代理店や個人の広告主から直接依頼を受ける独立系の企業とがあります。

広告制作に特化した仕事をしたい方には特にお勧めです。

2.広告業界が求める人物像

広告業界では、好奇心が旺盛で、世の中の動きに敏感な人が求められます。消費者の心に響くような広告を作るためにも常にアンテナを張っておくことが大切ですね。

2-1.好奇心が旺盛で、世の中の動きに敏感な人

広告業界の仕事は、世の中の人々の心に響いたり、面白い、楽しいと思ってもらえるような広告を企画・制作して世に送り出すのが仕事です。

そのためにも人々が求めているものや世の中の動きに敏感になっていることが必要でしょう。

普段から流行っている事や人気のもの、最新のアイテムなど身の回りの事に幅広く注目してみるといいですね。

2-2.柔軟な発想力・企画力がある人

発想の柔らかさも大変大事な要素になります。今までにないような広告を作り上げるためにも、ありきたりではない独自の柔軟な発想力・企画力が求められます。

普段から固定観念や思い込みにとらわれることなく、柔軟に考える習慣を身につけられるといいですね。

2-3.コミュニケーション能力が高い人

広告業界の仕事では、クライアントの要望をきちんと汲み取ることが大切になってくるので、そのためにもコミュニケーション能力が必須になってきます。

また、業務のプロジェクトではチームのメンバーと協力しながら広告を作成することになります。

その際にチームワークも大切になってくるので、メンバーと円滑にコミュニケーションをとれるような人材が求められます。

コミュニケーション能力は他の業界や企業でも求められる力です。インターンを経験する中で、コミュニケーション能力も向上できるように頑張りましょう。

3.広告業界のインターンの特徴

特に大手広告代理店のインターンは、グループワーク形式で企画を考案する内容が多くなっています。倍率もかなり高いので、しっかりと対策して挑戦してみましょう。

3-1.大手の広告代理店はグループワークの実践が多く、倍率も高い

電通や博報堂などの大手の広告代理店のインターンでは、企画を考案するグループワークが行われることが多くなっています。企業側はグループワークの中で協調性や発想力、企画力、コミュニケーション能力といった学生のスキルを見ています。

グループワーク形式のインターンは参加できる人数に限りがあるため、選考もかなりの難関で参加は狭き門といえます。

3-2.小規模の企業では長期インターンが多い

小規模の企業の場合、長期インターンが多くなっています。長期インターンでは社員と一緒に企業の業務に携わることができるので、就活にも役立つスキルやビジネスマナーを身につけることも可能です。

3-3.他業種に比べて、内容が独創的なことが多い

広告業界のインターンは、他の業種に比べて独創的な内容が多い傾向にあります。

たとえば、グループワーク形式で数日間かけて企画を考え、プレゼンするといった他業界ではあまりない内容です。お題もユニークなものが多くなっています。

大手の広告代理店だけでなく、小規模の企業の長期インターンに参加してみるのもいいですね。長期インターンの経験は他業種の企業に就職した場合にも活かせるので、良い経験になります。

4.広告業界のインターンの仕事内容

広告業界のインターンの仕事内容は、短期インターンか長期インターンかによっても変わってきます。短期の場合はグループワーク形式で企画を作成することが多く、長期の場合は実践的な業務に携われることが多いです。それぞれについて詳しくみていきましょう。

4-1.短期インターンの場合

特に大手の広告代理店の場合、短期インターンが主流です。

グループワーク形式で数日間かけて企画を作成、完成させる形式が多くなっています。与えられたテーマに関する企画を考案して、社員の前でプレゼンした後にフィードバックをもらうという流れになります。

グループワーク形式の短期インターンは大学3年生の夏と冬に開催されることが多いので、興味のある方は挑戦してみてくださいね。

4-2.長期インターンの場合

小規模の企業の場合、長期インターンに参加できることが多くなっています。

長期インターンでは、現場の社員と一緒にマーケティング、営業、デザインといった実践的な業務に携わることができます。長期インターンの場合、実際の業務を経験できるので、より広告業界や仕事内容への理解が深まりそうですね。余裕のある方はぜひ長期インターンにも挑戦してみることをお勧めします。

長期インターンは大学1年生から参加できるので、少しでも興味のある方はぜひ応募してみてくださいね。

以上のように期間によっても仕事内容が変わってきます。グループワーク形式での業務体験か実務か、どちらをやってみたいかによってインターンを選んでみるといいですね。

5.広告業界のインターンの選考内容

広告業界のインターンに参加するためには、書類選考・適性試験・面接といった選考を突破する必要があります。特に電通や博報堂といった大手の広告代理店のインターンの選考は高い倍率で大変狭き門となっているので、しっかりと対策して臨みましょう。

5-1.書類選考

まず初めにES(エントリーシート)や履歴書などの書類選考があります。

ESでは志望動機や自己PRなどを伝えることになるので、内容をしっかりと考えて作成しましょう。

書き方がわからない場合は、就職サイトや就職関連本の模範ESを見るなどして対策を練っておくといいですね。履歴書を書く際に気を付けるべきポイントについては、こちらの記事もご参照ください。

大学生の「インターンの選び方」。探し方・選び方から参加するメリットまでをご紹介

5-2.適性試験

次に、適性試験を受けます。企業によって内容や形式が違ってくるので、過去問などで出題傾向を把握して、しっかりと対策しておきましょう。

5-3.面接

最後に面接です。企業によって個人面接、グループ面接、グループディスカッションなど色々な形態があります。

面接では具体的なエピソードを入れつつ、的確かつ簡潔に志望動機などを面接官に伝えることが大切です。

もちろんビジネスマナーもしっかり見られているので、言葉遣いや身だしなみなどにも気を付けましょう。

面接については就活対策本やWebサイトなどをよく読んで勉強しておきましょう。友人同士で面接会などを開いて対策するのもいいですね。

グループディスカッションでは、与えられたテーマに対して意見をぶつけたり、話し合ったりしながら結論を導き出します。その中で、学生の折衝能力やコミュニケーション能力などがチェックされます。本番で緊張しないためにも、事前に友人同士で練習したり、できたらグループディスカッション対策のセミナーなどに参加しておくと安心ですね。

特にグループディスカッションの対策は大変そうですが、ここでグループディスカッションの練習をしておくと、他業界のインターンや就活本番でも活用できるので損はありません。今後のためにもできるだけのことはしておきましょう。

6.広告業界のインターンの選考を突破するためのポイント

広告業界の厳しい選考を突破するためには、志望先企業がどういう人物やスキルを求めているか事前に調べておくことが大切です。企業によっても求める人物像やスキルが違ってくるので、ミスマッチを防ぐこともできます。

6-1.志望動機を明確にしておく

なぜ広告業界のインターンに参加したいのか、なぜ他の企業ではなくその企業を選んだのか、どういう仕事をしたいのかなどを明確に説明できるようにしておきましょう。

改めて志望動機について考えることで、インターンへの参加目的も再確認できます。

6-2.求められる人物像やスキルについて調べておく

企業によっても求める人物像やスキルが違ってきます。ミスマッチを防ぐためにも、インターン応募前に志望先企業がどのような人材やスキルを求めているのか確認しておきましょう。その方が自身に合う企業でインターンを経験できる可能性が高くなりますね。

6-3.自己分析をして、自身のスキルや強みを把握しておく

ESや面接で他の応募者と差別化を図るためにも、自身のスキルや強みを把握しておくことが大切です。そのためにもしっかりと自己分析をしておきましょう。

自己分析は今後の就活にも役立つので、先にやっておくといいですね。

6-4.ES(エントリーシート)をしっかり書く

人気の広告業界では大勢の学生がインターンに応募するため、ありきたりのESでは企業側の目にとまることはほとんどありません。企業側に注目してもらうためにも、学生時代に取り組んだ事や問題発生時の解決方法などを具体的なエピソードと共にしっかりと伝えられるように書きましょう。

また、特に大手広告代理店では、発想力や独自のアイデアが試されるようなユニークな課題が出るので、過去に出題された課題を確認しておきましょう。

6-5.普段から新しい情報に関心を持ち、広い視野を持つようにする

特に面接ではどのような質問をされるかわかりません。そこまで予想するのは難しいので、どんな事を聞かれてもいいように普段から対策をしておくことが大切です。

そのためにも常に身の回りの新しい情報に関心を持ち、いつでも視野を広く持つように心がけましょう。

普段から広い視野を持つようにしておくと、インターンだけでなく社会に出てからも役立ちそうですね。常にアンテナを張っておくことは大事ですね。

終わりに

今回は、広告業界のインターンの特徴や仕事内容、選考対策などについて詳しくご紹介しました。以下の3つのポイントをおさらいしておきましょう。

・大手の広告代理店はグループワークの実践が多く、倍率も高い

・小規模の企業では長期インターンが多い

・他業種に比べて、内容が独創的なことが多い

インターンは大学1年生からでも参加できるので、もしこの記事を読んで少しでも広告業界のインターンに興味を持った方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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この記事を書いた人

東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、都銀での勤務を経験。
結婚後、福井県に移住し、現在はライティング・校正の仕事に従事。
これまで海外留学・インターン・企業研究・皇室関連記事の執筆や
企業HPなどの校正業務を経験。 「インターンバンク」の記事を通じて、
大学生の皆さんの職業選びのお手伝いができれば幸いです。

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