海外インターンシップとは?知っておきたい4つのポイント

大学生の皆さんの中には「将来英語を使った仕事をしてみたい」「グローバルな環境で視野を広げたい」「就職活動に活かしたい」などといった理由で海外インターンシップに興味を持っている方もいらっしゃると思います。

今回はそんな皆さんのために、まずは海外インターンシップについて知っておきたい4つの大事なポイントについてご紹介します。

・文化や言葉が異なるグローバルな環境で視野を広げられる

・実践的なビジネス英語力を身に付けられる

・語学力以外にもスキルアップできる

・帰国後の就職活動に役立つ

以上の4つのポイントをおさえつつ、海外インターンシップに参加するメリット・デメリット・選び方などについて詳しくご紹介していきます。

目次

1.海外インターンシップとは

まず海外インターンシップとは、大学生や社会人が実際に海外の機関で就業体験をすることです。

期間は短期インターンシップ(1ヶ月~2ヶ月程度)と、長期インターンシップ(3ヶ月~1年程度)とがあり、インターンシップ先によってはオンラインで参加することも可能です。

インターンシップ先は海外の外資系企業や日系企業、NGO、政府機関など多岐にわたります。渡航先の国もアメリカ・カナダ・オーストラリアといった主要英語圏やシンガポール・フィリピン・カンボジア・ベトナムといった東南アジア諸国など様々です。 大学生の海外インターンシップについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご参照ください。

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2.海外インターンシップに挑戦するメリット

海外インターンシップに参加すると、文化や言葉が異なるグローバルな環境で視野を広げられるといった様々なメリットがあります。そのような貴重な経験は、就職活動の時も入社後も活かせそうですね。

2-1.文化や言葉が異なるグローバルな環境で視野を広げられる

日本国内でインターンシップに参加する場合、外資系などの企業を除いては、グローバルな環境で仕事を経験できる機会はそこまで多くはありません。

海外インターンシップに参加すると、文化も言葉も違う状況で世界のビジネスというものを経験できます。

そのような環境で日本とは異なる色々な文化や考え方を知り、グローバルな視点も身につき、視野を大きく広げることができます。

2-2.実践的なビジネス英語力を身に付けられる

特に主要英語圏のインターンシップでは、現地のネイティブの社会人と共に業務に携わるので、必然的に英語のリスニング力やスピーキング力が向上します。

実際のビジネスの場で使われる専門用語やボキャブラリーも学べるので、実践的な生きたビジネス英語を習得することができます。

ただし、インターンシップ先によっては英語を使わない業務もあるので、事前にきちんと確認しておきましょう。

2-3.語学力以外にもスキルアップできる

海外インターンシップに参加すると、ビジネス英語力だけではなく、努力次第で他の分野でもスキルアップすることができます。

インターンシップの場では現地の企業の一員として実践的な業務に携わることになるので、経験した業務について詳しくなります。他にも、慣れない生活の中でのストレスをコントロールする能力や異文化の中で立ち回る忍耐力、コミュニケーション能力、問題解決能力などを身に付けることも可能です。

また、ビジネスマナーにおいても日本とは違う点があるので、海外でも通じるようなビジネスマナーを習得することができます。

2-4.帰国後の就職活動に役立つ

海外インターンシップで習得したビジネス英語力などのスキルは、就職活動においても大変役立ちます。日本の企業も語学力やコミュニケーション能力、問題解決能力などを備えている人材を重宝するからです。

ただし、海外インターンシップに参加しただけでは、その経験を就職活動に活かすことは難しくなってしまいます。

現地で何を学んできたかが大切なので、海外インターンシップには明確な目的を持って参加し、現地では積極的に頑張ってみましょう。

きちんと目的を持って海外インターンシップに参加すると、実践的なビジネス英語やコミュニケーション能力など様々なスキルを身に付けることができますね。せっかくの機会を最大限に活かせるように頑張ってみてくださいね。

3.海外インターンシップに挑戦するデメリット

海外インターンシップに挑戦する時には、たとえば費用がかかるというデメリットがあります。費用はインターンシップ先の国や無給か有給かなどによっても変わってくるので、事前によく調べてみてくださいね。

3-1.費用がかかる

海外インターンシップに参加するためには、どうしても一定の費用が発生します。有給インターンシップであっても、インターンシップ申込金・プログラム費用・渡航費・海外旅行傷害保険・ビザ申請費用・現地滞在費などの費用は必要です。

海外インターンシップに参加する場合、事前にまとまったお金を準備しておきましょう。

3-2.海外の環境になじめない可能性がある

特に海外に慣れていない方は、海外の環境になじめない可能性もあります。

海外は言葉や文化、食生活や衛生環境なども異なる上、新しい環境でインターンシップをするのは相当厳しいことです。体調を崩したりホームシックになる可能性もあります。

心配な方は、比較的日本人が住みやすいシンガポールやマレーシアなどを選ぶといいでしょう。

3-3.思っていた仕事内容と違う場合がある

いざ海外インターンシップに参加してみると、思っていた仕事内容と違う場合があります。

例えば、実態はアルバイト業務や裏方の雑用のような内容のインターンシップです。中には日本語が使えればできる仕事のため、英語が必要ない場合もあります。

せっかく海外インターンシップに参加するのなら、英語を使う実践的な業務に携わってみたいですよね。

英語を使う仕事なのか、雑用ではない実務をさせてもらえるのか、など業務内容を渡航前にきちんと確認しておきましょう。

3-4.長期インターンシップの場合、大学生は1年以上休学する必要がある

長期の海外インターンシップは3ヶ月~1年程度なので、大学の休暇だけでは期間が足りません。そのため、大学生の場合は1年以上休学する必要があります。

休学した場合には卒業が1年遅れることになり、就職活動の時期も変わってくるので、そのような点も考えた上で参加を検討してみましょう。

慣れない海外での生活はストレスも多くなり、大変な事も多いかと思います。そのような状況の中でも、日本の良さを再認識することや知らなかった海外の環境を肌で味わうことができるので、変化を少しでも楽しめるといいですね。

4.海外インターンシップとワーキングホリデーとの違い

ワーキングホリデーという言葉をよく聞きますが、海外インターンシップとの違いについてよく知らない方も多いと思います。

まずワーキングホリデーとは、海外に長期滞在することができる滞在ビザの制度で、協定国との間で利用できます。滞在中に就く仕事内容の多くはレストランなどでの接客やアルバイトです。

一方、海外インターンシップは、海外に滞在しながら企業などで就業体験をすることです。 ワーキングホリデーは滞在ビザの制度なので、ワーキングホリデーを利用して語学の勉強やアルバイト、インターンシップへの参加も可能です。

5.海外インターンシップの選び方

海外インターンシップのプログラムは数多くあるので、何を基準に選べばいいか迷ってしまう方も多いと思います。ここでは実施期間・かかる費用・業務内容・英語力のレベルといった選ぶ基準についてご紹介します。

5-1.実施期間で選ぶ

海外インターンシップには短期と長期とがあるので、まずは実施期間で選ぶという方法があります。

短期インターンシップの場合は1ヶ月~2ヶ月程度の期間なので、大学の夏休みなどを利用して参加できます。一方、長期インターンシップの場合、3ヶ月~1年程度の期間なので、場合によっては大学を休学する必要も出てきます。 どのくらいの期間、海外インターンシップに参加してみたいかを考えてみましょう。

5-2.かかる費用で選ぶ

海外インターンシップに参加するためにはある程度まとまった費用がかかりますが、期間や渡航先の国や報酬の有無によっても費用が変わってきます。海外インターンシップにどのくらいの費用をかけられるか予算を決めてみましょう。

5-3.業務内容で選ぶ

やってみたい業務内容が決まっている方は、インターンシップの業務内容で選んでみましょう。海外インターンシップに参加後、想定していた業務内容と違うことが判明する場合があるので、業務内容はインターシップ応募前にきちんと確認しておきましょう。

5-4.英語力のレベルで選ぶ

ご自身の英語力のレベルに応じた海外インターンシップに参加すると、より有意義な経験ができるでしょう。

もしも自分の英語力より高いレベルのインターンシップに参加した場合、インターンシップ先のスタッフと意思疎通がうまく図れず、大変な思いをする可能性があるからです。

海外インターンシップの参加条件に英語スキルの基準が設けられている場合もあるので、参考にしてみてくださいね。

まだ英語力にあまり自信がない方は、まずはそこまで高い英語力を必要としないインターンシップに参加してみることをお勧めします。

ご自身に最適な海外インターンシップに参加するためにも、様々な観点からじっくりと選んで応募してみてくださいね。

6.海外インターンシップ参加に必要な条件

海外インターンシップ参加に必要な条件(年齢や英語力など)は、インターンシップの期間や渡航先の国、受け入れ先の機関の業務内容などによって変わってきます。

特に英語力については気になる方が多いと思いますが、英語があまり話せなくても参加可能なインターンシップもあります。英語に自信がない方も挑戦できますが、どうしても選択肢が少なくなってしまいます。

英語力が高いほど専門的な業務を経験できる可能性が高くなるので、できれば海外インターンシップ参加前に英語スキルをアップさせておくといいですね。

海外インターンシップ参加に必要な条件については、ご自身が興味のあるインターンシップのプログラムなどを見てよく確認しておきましょう。

7.複数の企業のインターンシップに参加できるかどうか

渡航先の国にもよりますが、留学やワーキングホリデー期間内に複数の企業のインターンシップに参加することができます。条件によってはインターンシップを掛け持ちすることもできます。

たとえば週5でフルタイムでのインターンシップの場合は難しいですが、週1~4日や土日勤務といった条件の場合は掛け持ちできます。

インターンシップに参加してみたい企業がいくつかある方は、時間が許す限り参加してみましょう。

8.海外インターンシップ参加後の進路

海外インターンシップに参加後の進路は様々です。海外インターンシップの経験を活かして外資系企業に就職した学生、インターンシップ先の企業と同じ業界の企業に就職した学生、志望していた大手企業に就職した学生、海外でも事業を行う企業に就職した学生、中にはインターンシップ先の海外企業にそのまま就職できた学生もいます。

このように海外インターンシップでの経験をうまく就職に活かせる方もいますが、きちんと目標を持って参加しないと、インターンシップに参加しただけで終わってしまう場合もあります。

海外インターンシップに挑戦する際には、インターンシップ中に学びたい事や目標を明確にした上で参加しましょう。

終わりに

今回は海外インターンシップに参加するメリット・デメリット・選び方などについて詳しく紹介させていただきました。

最後に海外インターンシップについて知っておきたい4つの大事なポイントをおさらいしておきましょう。

・文化や言葉が異なるグローバルな環境で視野を広げられる

・実践的なビジネス英語力を身に付けられる

・語学力以外にもスキルアップできる

・帰国後の就職活動に役立つ

インターンシップは大学1年生から参加できます。

もしこの記事を読んで少しでも海外インターンシップに興味を持った方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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この記事を書いた人

東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、都銀での勤務を経験。
結婚後、福井県に移住し、現在はライティング・校正の仕事に従事。
これまで海外留学・インターン・企業研究・皇室関連記事の執筆や
企業HPなどの校正業務を経験。 「インターンバンク」の記事を通じて、
大学生の皆さんの職業選びのお手伝いができれば幸いです。

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