大学2年生の皆さんはインターンに参加したことがありますか?
大学生活にも慣れてきて、翌年からの就活を意識し始めている方もいらっしゃるでしょう。
インターンというと、就活が本格化する大学3年生が参加するという印象をお持ちの方が多いかもしれませんが、大学2年生もインターンに参加することができます!
早めにインターンを経験しておくことで、就活にも有利になります。
他にも、大学2年生からインターンに参加するメリットとして以下の点が挙げられます。
・業界や職種、業務について知ることができる
・企業で働くイメージがつかめる
・将来のビジョンや目標が明確になる
・大学外の人脈を広げられる
・コミュニケーション能力が身につく
・ビジネスマナーが身につく
・長期インターンの場合、給与がもらえる 今回の記事では、大学2年生からインターンに参加するメリットやインターンの探し方、充実したインターンにするためのポイントなどについて詳しくご紹介します。
大学2年生からインターンに参加できる?
そもそも大学2年生からインターンに参加できるのでしょうか?
「大学1、2年生対象」といった応募要件を満たしていれば、大学2年生もインターンに参加することが可能です。
インターンには1day仕事体験、短期インターン、長期インターンの3種類あることをご存じでしょうか?大学2年生に最もおすすめなのは長期インターンです。
長期インターンは3ヶ月以上の勤務で、短期インターンと比べて実践的な業務に携われることが多く、スキルアップにもつながる可能性があります。有給のことがほとんどなので、企業で実務を経験しながらお金ももらえます。インターン中に得られた知識やスキルは就活だけでなく、社会に出てからも活用できるので、経験しておいて損はないでしょう。
1day仕事体験や短期インターンは3年生からの募集が多い傾向にありますが、長期インターンは大学1年生から募集している企業もたくさんあります。大学3年生になると、就活を見据えた準備などで忙しくなるので、特に長期インターンには参加しにくくなる可能性があります。時間的に余裕がある方は、ぜひ長期インターンに挑戦してみましょう。
長期インターンに不安がある方は、まず夏休みや冬休みなどを利用して短期インターンから参加してみるのもいいですね。
実際に大学3年生からインターンに参加する学生が多いので、早めに経験しておくことで、周りと差をつけられます。まだ時間的にも余裕のある大学2年生のうちにぜひインターンに挑戦してみましょう。 インターンの特徴などについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。
大学1、2年生の5人に1人がインターンを経験
2022年1月6日発表の『マイナビ 大学生低学年のキャリア意識調査』によると、
2021年12月時点における大学1、2年生のインターンシップ経験者は前年比11.8ポイント増の20.7%。そのうち67.1%が「大学の講義として参加した」と回答しており、「大学の工夫などによって参加経験割合が回復した」とみられます。
『マイナビ 大学生低学年のキャリア意識調査 』
このことから、すでに大学1、2年生の5人に1人がインターンを経験していることがわかります。今後も大学1、2年生のインターン経験者が増えていく可能性がありますね。
インターンに参加しておくと就活に有利になる?
大学2年生になると、翌年から本格化する就活を意識し始める方も多いでしょう。
インターンの経験は就活の準備や対策にもつながるので、就活にも有利になります。
2年生のうちにインターンを経験しておくと、まずは周りの学生よりも早く業界・企業研究をすることになります。就活において業界・企業研究は必須です。
特に長期インターンに参加した場合は、大学生活ではなかなか経験できない企業の実務に携わるという経験ができるので、そこで頑張った経験や苦労した経験が就活のES(エントリーシート)や面接の自己PR材料にもなります。もし興味のある企業のインターンに参加できた場合には、本選考で有利になる可能性があるので一石二鳥です。
また、実際に企業の中で働くことによって、ご自身の適性が見えてくるといった面もあります。就活でどの業界・企業を目指すのか方向性が見えてくるきっかけにもなり、ミスマッチを防げる可能性も高くなるでしょう。 このように、早くからインターンを経験しておくことで、就活でも周りの学生と差をつけられるのはたしかです。
大学2年生からインターンに参加するメリット
就活に有利になること以外にも、大学2年生からインターンに参加するメリットはたくさんあります。ここでは7つのメリットをご紹介します。
業界や職種、業務について知ることができる
インターンに参加すると、実際の生の現場で業務に携わることによって仕事の流れや雰囲気などもわかり、 業界や職種、業務についても知ることができます。現場で経験することでしかわからないことも多いので、インターンは貴重な経験となります。興味のある業界や企業が本当に自分に合っているかを判断する良い材料にもなるでしょう。
企業で働くイメージがつかめる
大学2年生の段階では、企業で働くというイメージがわかない方が多いと思いますが、インターンに参加することでイメージをつかむことができます。
特に長期インターンに参加すると、企画やマーケティング、エンジニア、デザイナーといった仕事をする機会もあります。そのように実際に社員と一緒に実務に携わることで「社会に出て企業で働く」ということを身をもって理解することができるでしょう。周りの社員の働く姿を見て、職場や社員の雰囲気、仕事の流れなどを知ることもできます。 早い段階で働くイメージをつかんでおくと、よりご自身に合った企業を知る手助けとなりそうですね。
将来のビジョンや目標が明確になる
大学2年生の皆さんの中には「将来何をしたいか見えてこない」「将来の目標がはっきりしていない」といった方もいらっしゃるでしょう。まだ社会に出て実務に携わる経験をしていないので、仕方がないことです。
2年生のうちにインターンに参加しておくことで、将来のビジョンや目標が明確になるといったメリットも挙げられます。
インターン中に目標とする社会人や挑戦したい仕事が見つかるかもしれません。逆に「この業務には向いていない」と気づくこともあるでしょう。早い段階でご自身の特性や向き不向きに気づくきっかけにもなるので、入社後のミスマッチを防ぐこともできそうですね。
大学外の人脈を広げられる
大学時代は、アルバイト先などで社会人と接する機会はあっても、様々な年代の社会人と接する機会はそこまで多くはないでしょう。インターンに参加すると、実際に働いている社会人と交流できます。インターンで知り合った社員と就活のアドバイスをもらえる間柄になったり、社会人の交流会などに呼んでもらえるチャンスもあるかもしれません。せっかくインターンに参加したからには、積極的に社員の方々に質問する、仕事の話を聞くなどして、進んで交流してみましょう。
また、インターン仲間ができる可能性もあります。その後も就活の情報交換や相談などができる間柄になることもあるでしょう。就活仲間の存在は就活中もモチベーションの維持などにつながるので、インターン生とも積極的に交流してみるといいですね。
コミュニケーション能力が身につく
コミュニケーション能力は就活でも大事なスキルの一つで、企業の人事担当者もまずチェックする部分です。
コミュニケーション能力とは、挨拶ができる、人の話をきちんと聞ける、人の目を見て話せる、きちんと相槌が打てるといった基本的なスキルのことを言います。当たり前のようですが、社会人でもできていない人が多いのが現実です。社会に出たら、コミュニケーション能力が必須となるので、インターン中にもその重要性を実感するでしょう。 インターンの現場で色々なことを経験するうちにコミュニケーション能力は身についてくるので、就活でも有利になります。
ビジネスマナーが身につく
インターン先で社員と一緒に実務に携わることで、電話応対や敬語の使い方、名刺交換の方法といったビジネスマナーも身についてきます。企業によっては研修が手厚いこともあるので、研修で基本的なビジネスマナーや作法を学べる可能性もあります。
3年生から慌ててビジネスマナーを習得しようとしても十分な時間がないため、中途半端になってしまうかもしれません。ビジネスマナーは就活中も入社後も必須のスキルなので、2年生のうちから学び始めておくといいでしょう。
長期インターンの場合、給与がもらえる
長期インターンの場合、企業の利益につながるような実務に携わることが多いので、給与が支払われることが大半です。
「長期インターンをするならアルバイトでもいいのでは?」と思う方もいらっしゃると思いますが、一般的なアルバイトよりも給与が高いインターンも多くなっています。中には実力によってインセンティブを支払う企業もあります。 長期インターンは、お金をもらいながら実務を経験することが可能で、スキルアップや就活対策にもつながります。アルバイトをするなら長期インターンに挑戦してみてはいかがでしょうか。
インターンとアルバイトの違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。
また、1day仕事体験や会社見学などの短期インターンの場合は無給でも問題ありませんが、期間に関わらず企業の実務に携わる場合には、無給だと違法になってしまいます。
中には大学生を安い労働力と見なし、違法な無給インターンを募集している悪質な企業も存在するので、注意しましょう。
違法な無給インターンについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。
インターンの探し方
インターンをどうやって探せばいいかわからない方もいらっしゃると思うので、ここではインターンの探し方についてもご紹介します。
求人サイトを利用する
まずは就活サイトやインターン専門の求人サイトなどから探してみましょう。とても多くの情報が掲載されているので大変参考になります。特にリクナビやマイナビなどの大手の就活サイトは情報整理にも役立つため、使える機能はどんどん使ってみましょう。
求人サイトでインターンを探す場合、数多くの企業の求人の中から細かい条件で検索できるので、よりご自身に合ったインターンを見つけられる可能性が高くなります。
求人サイトにも様々な種類がありますが、特にインターン専用のサイトには長期インターンの募集が多く掲載されています。ゼロワンインターン、インターンシップガイド、infraインターンといったサイトが有名です。 検索する際、「大学1、2年生歓迎」の項目をチェックして探すと、大学2年生から参加できる長期インターンの一覧が表示されます。長期インターンに興味がある方はぜひ使ってみてくださいね。
インターンサイトの選び方やおすすめの長期インターンサイト、インターンサイトを使うメリットなどについて知りたい方は、ぜひこちらの記事もご参照ください。
企業ホームページを確認する
すでに興味のある企業がある場合は、企業ホームページからも探してみましょう。直接ホームページから応募できる企業もあります。特に有名な大手企業などは求人サイトに情報を載せない場合もあるので、念のために企業ホームページも確認してみましょう。
求人サイトに情報が掲載されている場合でも、企業ホームページの採用情報も見ておくといいですね。
大学経由で探す
2年生の皆さんは大学のキャリアセンター(就職課)に行ったことはありますか?まだ就活の時期ではないので、馴染みが薄いかもしれません。
大学によっても異なりますが、キャリアセンターには就活に関する情報以外にも、インターンの情報も豊富にある場合が多いです。中には就活サイトには掲載されていない求人票もあるので、まだ行ったことがない方もぜひ行ってみてください。センターのスタッフの方に相談することもできるので、ここを通じて応募するのも1つの方法です。
また、大学の履修科目にインターン関連の授業があるか探してみましょう。そういった授業を履修すると単位として認定されます。インターンにも参加できて単位ももらえて一石二鳥なので、インターンに興味がある方は、大学の授業科目の中からも探してみましょう。
先輩や知人、OBやOGなどから紹介してもらう
その他に先輩や知人、OBOGなどから紹介してもらうという方法もあります。サークルやゼミの先輩や知人、大学のOBOGなどの中にインターン経験者がいるかどうか確認してみましょう。経験者の話を聞かせてもらえるだけでも参考になります。
さらに、インターンを紹介してもらえないか聞いてみましょう。実際に紹介でインターンに参加している大学生も沢山います。知っている人からの紹介だと企業側、学生側共にある程度安心できるのもメリットと言えます。
SNSで探す
中にはツイッターやインスタグラムといったSNSを使って長期インターンを募集する企業もあるので、チェックしてみましょう。特にベンチャー企業がSNSを使うことが多い傾向にあります。普段からSNSをよく使う方は、ぜひインターンの募集があるかどうかも確認してみてくださいね。
逆求人サイトで探す
「逆求人サイト」というものを知っていますか?
逆求人サイトとは、プロフィールを登録しておくと、興味を持った企業側からスカウトをもらえるというサイトです。有名な逆求人サイトとしてOfferBox、キミスカなどが挙げられます。
企業側は学生のプロフィールを見てスカウトメッセージを送るため、ご自身に合う企業のインターンに参加できる可能性が高くなるでしょう。インターンの時だけでなく就活中にも使えるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
インターンに参加する際の注意点
実際にインターンに参加する際の注意点についても確認しておきましょう。
参加する目的を明確にしておく
インターンに参加する目的は決まっていますか?
「社会人として企業で働いてみたい」「興味のある職種について理解を深めたい」「大学外の人脈を広げたい」など様々な目的があると思います。まずは、インターンに参加する目的を明確にしてから参加しましょう。目的が曖昧なまま参加しても時間の無駄になり、何も得られないまま終わってしまう可能性もあります。
インターンの経験は就活だけでなく、社会に出てからも役立ちます。有意義なインターン期間にするためにも、安易な気持ちで参加せず、きちんと目的意識を持って取り組んでみましょう。
学業やサークル活動などとのバランスを考える
特に長期インターンに参加すると、多くの時間をインターンに使うことになるので、学業やサークル活動、ゼミなどとの両立が大切になってきます。特に本分である学業と両立できず、単位を落としてしまったら意味がありません。
できる限り大学の時間割を工夫する、出社の必要がないオンラインインターンを選ぶなどして時間のやりくりを考えるのも1つの方法です。 インターン先の勤務時間や出勤日数などの条件をよく確認し、学業などに支障の出ない範囲で無理なく参加できるものを選びましょう。
自由時間が減ることを認識する
インターンに参加すると、今までよりも自由に使える時間が減ってしまいます。
大学の授業やサークル以外にも趣味や娯楽に使っていた時間もあると思います。そのような時間の一部もしくはほとんどをインターンに費やすことになるので、そのことを認識する必要があります。
夏休みや冬休みに開催される短期インターンに参加する場合でも、今までのように計画を立てられなくなるかもしれません。インターンが始まってから後悔することのないように、自由な時間が減ることを覚悟の上で参加するようにしましょう。
募集内容や口コミを確認する
インターン参加前に求人サイトやホームページに掲載されている募集内容をきちんと確認しておきましょう。
参加してから想定していたインターンと違うことに気づき、「こんなはずではなかった」と後悔する可能性もあります。そうならないためにも、募集対象の学年やインターンの内容、期間、応募条件、報酬の有無、報酬額などをチェックし、さらに口コミの評価も見ておくと安心です。
口コミには本音が書かれていることが多く、求人サイトや企業のホームページには載っていない情報を得られるでしょう。悪質な企業の箇所には、悪い評価が書かれていることもあります。インターン参加者の体験談が掲載されているサイトもたくさんあるので、そういう情報も見ておくと参考になるでしょう。
インターンの選考がある場合、対策が必要
企業によっては選考がある場合もあります。特に外資系企業などは厳しい選考試験があります。選考試験を突破するためにはES(エントリーシート)や面接などの対策が必要になってくるので、事前に選考の有無を必ず確認しておきましょう。
充実したインターンにするためのポイント
最後に、充実したインターンにするためのポイントについてご紹介します。以下のことを念頭においてインターンに参加してみましょう。
インターン参加前に自己分析をしておく
まず初めに自己分析をしておくことをお勧めします。ご自身の強みや弱み、興味があること、持っているスキルなどを書き出すなどして整理してみましょう。
自己分析をすることで自分の軸がはっきりしてくるため、よりご自身に合うインターンを見つけて参加する手助けになります。早めに自己分析をしておくと、インターンだけでなく就活の際のES(エントリーシート)や面接対策にもなるので、この機会にやっておきましょう。
指示を待つだけでなく、自分から積極的に行動する
せっかく2年生からインターンに挑戦したからには、インターン中は常に次に何をすべきかを考えて自分から積極的に行動しましょう。
受け身の姿勢で指示を待つだけでなく、自分から動くことで学べるものや得られるものが多くなり、インターンを通じて大きく成長できるでしょう。
社員に進んで質問をする
インターン中に疑問点が出たら、社員に進んで質問してみましょう。質問をすることで業務内容に対する理解も深まり、社員の受け答えなどから会社の雰囲気も感じ取ることができます。進んで質問をする学生は意欲がある人材と見なされ、企業からの評価も高くなります。
終わりに
今回の記事では、大学2年生からインターンに参加するメリットやインターンの探し方、充実したインターンにするためのポイントなどについてご紹介しました。
最後に、大学2年生からインターンに参加するメリットをおさらいしておきましょう。
・就活に有利になる
・業界や職種、業務について知ることができる
・企業で働くイメージがつかめる
・将来のビジョンや目標が明確になる
・大学外の人脈を広げられる
・コミュニケーション能力が身につく
・ビジネスマナーが身につく
・長期インターンの場合、給与がもらえる
この記事を読んでインターンに興味を持った方は、ぜひ大学2年生からインターンに挑戦してみてくださいね。