1day仕事体験(1dayインターンシップ)って必要?参加メリットや有効活用方法などをご紹介

大学生の皆さんの中には、1day仕事体験(1dayインターンシップ)に興味をお持ちの方も多いと思います。

しかし1day仕事体験は半日~1日で完結する就業体験なので、参加する必要があるのかと悩んでいらっしゃる方も多いでしょう。

まず初めにインターンの種類について表で確認しておきましょう。

 長期インターン短期インターン1day仕事体験( 1dayインターン )
特徴社員と共に実務に携われる可能性が高い。有給としている企業が多い。  セミナー形式やワークショップ、グループディスカッションといった形で体験学習するものが多い。原則無給。会社の説明会や社員紹介、先輩社員との座談会などを行うことが多い。中にはグループディスカッションやワークショップなどが組み込まれるパターンもある。
期間3 ヶ月 以上2日から1ヶ月半日から1日
どんな人向け?大学1年生以上就活生就活生

今回は1day仕事体験についてご説明します。

1day仕事体験は短期インターンや長期インターンとは違った特徴やメリットがあるので、目的次第では有意義な経験となります。

特に「就活を始めたばかりで興味のある業界や企業が絞れていない」「他の活動で忙しく、なかなか就活の時間が取れない」といった方にとって1day仕事体験はぴったりなプログラムと言えます。

※「1day仕事体験」の名称について

従来の「1dayインターンシップ」は期間も半日から1日と短く、就業体験のプログラムを盛り込むことが難しいため、単なる会社説明会になる場合が多いと以前から指摘されていました。そのような事情もあり、2022年卒採用から「1dayインターンシップ」はなくなりました。経団連と大学団体で構成される「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」が協議を重ねた結果、「1dayインターンシップ」を認めないということで合意したからです。

大手就職サイトもそれを受け入れ、2日以上の就業体験を「インターンシップ」、1日のみの就業体験を「1day仕事体験」と呼んでいます。 この記事では半日から1日の就業体験の名称を「1day仕事体験」に統一してご説明します。

目次

1day仕事体験とは

1day仕事体験と選考に関係はあるのか?

1day仕事体験は内定に直結することはほとんどありませんが、企業によっては優秀だと見なした学生を早期選考に案内することがあります。

特にワークショップ形式の場合は学生が取り組む様子を人事担当者が見ているので、優秀な学生は早期選考に招待される可能性があります。

このように選考と全く関係がないわけではないので、仕事体験に参加した際には真摯に取り組みましょう。

企業側の開催目的

企業側が1day仕事体験を開催する目的として以下の2つが挙げられます。

・学生に自社や仕事についてよく知ってもらう

・できるだけ多くの学生と出会い、自社に興味を持ってもらう

企業側はできるだけ多くの学生に自社のことを知って興味を持ってほしいので、選考は設けず、多くの学生が気軽に参加できるプログラムを開催する企業が多くなっています。

時間が短いこともあり、企業側も準備にあまり時間や手間をかけることなく開催できるというメリットもあります。

1day仕事体験の種類

講義・ セミナー形式

講義・ セミナー形式の場合、業界解説や企業の業務内容、自社のサービス、企業理念などについて聞く形で、ワークなどは行いません。

企業によっては座談会形式で社員と話せる機会もあり、会社のホームページやネットからは得られない生の情報を得られるチャンスがあります。

短い時間ですが、業界の事や企業の仕事内容、福利厚生などについて知ることができるので、参加した際にはしっかり聞くようにしましょう。

職場見学形式

職場見学形式では、企業や工場を訪問して業務内容や企業の雰囲気について知ることができます。

所要時間は企業のプログラムによって様々で、数時間で終わるものから丸1日かかるものまであります。

職場見学形式は他の形式よりも人気があるため、興味のある企業がある方は、1day仕事体験の開催情報を小まめにチェックしておきましょう。

ワークショップ形式

ワークショップ形式では、いくつかのグループに分かれて指定されたテーマに沿って学生同士で議論を進めるタイプが多くなっています。

ワークの内容は企業の業務内容に近いものや新規事業の立案など様々で、中には商品企画体験のプログラムを用意している企業もあります。

ワークショップに参加している学生の様子を人事担当者は見ているので、優秀な学生は早期選考に案内される可能性があります。少しでも選考を有利に進めたい方はワークショップ形式の仕事体験に参加してみましょう。

1day仕事体験に参加するメリット

1day仕事体験は、参加のハードルが低いので気軽に参加できるといったメリットがあります。選考があると参加に二の足を踏んでしまう方も多いと思いますが、1day仕事体験は選考なしで参加できるものが多いのでありがたいですね。

企業の雰囲気がわかる

1day仕事体験では、実際に企業を訪問してグループワークに参加する、社員と交流するなどの機会があるので、ネットや書籍からは伝わらない企業の生の雰囲気を知ることができます。

参加のハードルが低いので、気軽に参加できる

1day仕事体験は募集人数も多く、ワークショップ形式でも選考がないことが多いため、参加のハードルが低くなっています。所要時間も短いので、忙しくて時間がない方でも多くの企業のプログラムに参加することが可能です。短期間で複数の企業を見てみたい方は参加してみましょう。

社員や就活生と交流ができる

1day仕事体験に参加すると、社員との座談会や職場見学、ワークショップなどで社員や多くの就活生と交流する機会があります。

当日、社員から選考に関する貴重な情報を聞ける場合もあります。社員と話せるチャンスがあった場合には積極的に質問もしてみましょう。

同じ業界や企業を目指す就活生と積極的に情報交換してみるのもいいですね。そこで有益な情報を得られる可能性もあります。

1day仕事体験に参加するデメリット

1day仕事体験に参加しても実務スキルを身につけるのは難しいといったデメリットもあります。逆に短期間で幅広く多くの企業や業界について知ることはできるので、目的次第で有効活用できそうですね。

実務のスキルはほとんど身に付かない

1day仕事体験に参加しても、残念ながら実務のスキルはほとんど身に付きません。

ワークショップ形式で業務体験ができる場合もありますが、半日~1日ということもあり、企業の実務を経験するのは難しいでしょう。

1day仕事体験は、短期間で多くの企業のことを知りたい学生の方にお勧めの形式です。実務スキルをしっかり身につけたい方は長期インターンに参加してみましょう。

内定に直結する可能性は低い

1day仕事体験で早期選考などの優遇措置を受けられる可能性はありますが、内定に直結する可能性は低いのが現実です。

参加したから内定につながるというわけではないので、その点を理解した上で参加しましょう。

1day仕事体験に向いている人

1day仕事体験は、「就活を始めたばかりで興味のある業界や企業が絞れていない」「他の活動で忙しく、なかなか就活の時間が取れない」といった方に向いています。

1day仕事体験では短期間で多くの企業について知ることができるので、就活初心者や多忙な学生の方が効率的に幅広く情報を集める良い機会と言えます。

1day仕事体験に向いていない人

逆に「興味のある業界や企業が絞れている」「インターンを通じて実務スキルを身につけたい」「本選考で優遇されたい」といった方には1day仕事体験は不向きです。

業界や企業についてある程度知識があり、行きたい業界や企業が絞れている方にはあまり有意義にならない可能性があります。

実務スキルをしっかり身につけたい方や少しでも選考を有利に進めたいという方は長期インターンに挑戦してみましょう。

1day仕事体験に参加する時の服装

当日何を着ていけばいいかと服装について悩む方も多いと思います。

服装については、参加先の企業から特に指定がない場合は、スーツかオフィスカジュアルで参加するのが無難です。「私服」と指定されていても普段着の私服ではなく、オフィスカジュアルを選びましょう。

1day仕事体験の参加後にお礼状を出すべき?

1day仕事体験では、手紙でお礼状を書く必要はありませんが、お礼メールは送っておくことをお勧めします。

お礼メールを送っておくことで、礼儀正しい人材だという良い印象を残すことができます。お礼メールを送る際には深夜や早朝などは避け、できるだけ当日か遅くても翌日の就業時間内には送るようにしましょう。

1day仕事体験を有効活用する方法

最後に1day仕事体験を有効活用する方法についてご紹介します。

以下のことをしっかり確認して、実りある1day仕事体験になるように頑張りましょう。

参加する目的をはっきりさせる

まず第一に、1day仕事体験に参加する目的をはっきりさせてから参加しましょう。

目的が曖昧なまま参加しても何も得られないまま終わってしまう可能性もあります。せっかく参加するからには有意義な時間にしたいですよね。

「この企業の業務内容についてもっと知りたい」「社員と交流して質問をしたい」など、参加前に目的を明確にしておきましょう。

仕事体験先の企業について調べておく

仕事体験先の企業について知識がないまま参加しても深い理解は得られません。せっかく時間を使って参加するからには少しでも実りの多い時間にしたいですよね。

そのためにも事前に参加先の企業についてネットや本などを使って調べておきましょう。

疑問点や気になる事などをメモしておくと、当日社員の方に質問できるのでお勧めです。

参加時には積極的に行動する

1dayだからといって適当な気持ちで参加しても何も得られず、時間の無駄になってしまいます。

参加した際には受け身ではなく、積極的に社員に質問をする、一緒に参加している学生と会話してみるなど自分から進んで行動を起こしてみましょう。

終わりに

今回は、1day仕事体験についてご説明しました。

1day仕事体験に参加する必要があるのかと悩んでいらっしゃる方も多いと思いますが、きちんと目的を持って積極的に参加することで有意義な経験となります。

特に「就活を始めたばかりで興味のある業界や企業が絞れていない」「他の活動で忙しく、なかなか就活の時間が取れない」といった方にはお勧めです。 長期インターンと違って気軽に参加しやすいので、興味のある方はぜひ参加してみてくださいね。

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この記事を書いた人

東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、都銀での勤務を経験。
結婚後、福井県に移住し、現在はライティング・校正の仕事に従事。
これまで海外留学・インターン・企業研究・皇室関連記事の執筆や
企業HPなどの校正業務を経験。 「インターンバンク」の記事を通じて、
大学生の皆さんの職業選びのお手伝いができれば幸いです。

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