大学生のみなさんは、「銀行員」と聞くとどんなイメージを持ちますか?
某テレビ局のドラマでしょうか?それとも店舗窓口でしょうか?
銀行を利用する機会は、そう多くはないと思いますので、ご自身の生活とどう結びついているかイメージしづらい所があるかもしれませんね。
銀行員の仕事は、窓口以外にも多くの業務がありますが、インターンを通じて、イメージ以外の業務を知ることができます。興味を持たれた方は、ぜひインターンに参加してみましょう。
本記事では、銀行インターンのメリットや特徴、業務内容などについてご紹介します。
1.銀行のインターンに参加するメリット
銀行のインターンに参加すると、行員との交流や業務の進め方が分かる等様々なメリットがあります。
会社の雰囲気等は、インターネットや本の情報からはわからないので、関心を持った方は参加をしてみましょう。
1-1.銀行業務に携わる事が出来る
インターンとはいえども、実際に「銀行員」として業務に携わる事は、大学生にとって貴重な経験です。銀行業務といっても幅広い業務がありますので、インターンとして参加できる業務は一部です。
しかし、そのうちの1つに携わる事で、周辺業務について知る事ができますし、銀行の社会的位置づけを認識できる良い機会となります。
1-2.実際に現場で働いている行員とつながりが持てる
インターンに参加すると、現場の行員とつながりができます。
銀行員は平均して2~4年に1回の頻度で転勤があり、多くの部署を渡り歩いてきています。インターン生の皆さんには、接点を持った行員に現在の業務についてだけではなく、今までの経験などを聞く事をお勧めします。そうすることで銀行員としての中長期的な目線での仕事のステップや経験などを知る事が出来るからです。
貴重なインターン期間中です。自分から積極的に交流してみましょう。
1-3.現場の雰囲気がわかる
顧客の立場から見た銀行と実際の現場は全然違います。どの仕事も同様ですが、銀行も同じです。特に出社型インターンに参加すると現場の忙しさ、業務の進め方などを肌で感じる事ができます。これはインターンに参加できるからこその大きなメリットです。
1-4.志望動機が明確になる
インターンに参加してみてどうだったか、自分に合っていたのか等、自分が感じることは多くあります。インターンを通して、銀行で働きたい理由や、自分が銀行で働くイメージが明確になることで、本採用の面接も自信をもって受けられます。
反対に、当初のイメージと違っていた、自分には合わなかった等も重要な気づきです。
事前にミスマッチを防ぐことが出来たという点で、参加意義は十分あったと考えられます。今後の就職活動の参考にしていきましょう。
2.銀行のインターンの特徴
銀行のインターンは、オンライン型で事例が与えられ個人もしくはグループで答えを導き出していく場合や、社型で実際に業務に従事する等、期間や参加方法が複数あるのが特徴です。
多くの行員との交流の機会もあり、出社型に関しては、現場の生の雰囲気もわかるので、色々と勉強になりそうですね。
2-1.期間は1日~数ケ月程度
1dayや数日、もしくは数か月で、週2~3日程の業務従事等もあります。銀行によって様々ですが、ご自身の学業との兼ね合いや取り組みたい内容を鑑みて決めると良いでしょう。
2-2.出社有無について
社会情勢によりますが、オンラインのみのケース、オンラインと出社を混ぜた方法など銀行や業務内容によって様々です。
2-3.行員からアドバイスをもらえる機会がある
業務を通じて、必要に応じて行員からアドバイスがもらえます。インターン生の皆さんとは全く違った視点から意見を聞くことが出来る良い機会です。
もらったアドバイスに対して、理解を深めるために質問を重ねるなど、積極的にコミュニケーションを取りましょう。
2-4.業務、座談会等で多くの行員と交流が可能
業務上かかわる行員はもちろん、座談会等で他の行員との交流の場をセッティングしている銀行もあります。ご自身が参加しているインターン以外の業務をしている行員ともかかわることができます。
3.銀行インターンに応募可能な学部・学科について
銀行インターンと聞くと、経済・商学部が有利なのか?むしろ理系の学部の方が良いのか?など疑問が沸くのではないでしょうか。
基本的に学部・学科は不問のケースが多いですが、職種によっては、高度なスキルが必要となるため、自ずと学部が限られるものもあります。各銀行の募集要項に記載されていますので、確認しましょう。
後掲、「4.銀行インターンの業務内容」にて、代表的な業務内容を記載していますので、そちらも参考にしてみてください。
4.銀行インターンの業務内容
銀行の業務は多岐に渡りますが、インターンを通して業務を経験できる機会は希少です。募集業務は銀行によって様々ですが、本章では代表的なものを紹介しています。
4-1.営業
ケーススタディが多いです。対象顧客は個人、法人それぞれありますが、いずれも実際の営業の現場ではなく、顧客の課題が与えられ、解決方法をグループ等で話し合い、1つの提案を作りあげるといった形です。
実際の営業は、本・支店に配属され、担当顧客を持ち、顧客の依頼・課題に対して解決方法を考え対応するだけではなく多くの業務を同時に取り組みながら動いていきます。
4-2.システム・デジタル
対顧客向け、銀行内で使われるシステム等の、企画~開発の一部に携わる事ができます。アイデアを出したり、行員と同じ会議にも参加したりと、よりリアルな経験が積める場合があります。
業務によっては、Excelの高度な関数、Access、必要なデータを抽出するためのデータベース言語であるSQL等を使うケースがあるため、その場合はスキルが求められます。
4-3.解析・分析
クォンツと言われる分野です。高度な数学的手法や数理モデルを用いて科学的に市場動向や企業分析したり、投資判断をしたりする業務で、高度な金融工学の知識が必要になります。
4-4.マーケティング・リサーチ
事例研究として実施するケースと、実際業務として実施するケースがあります。 例えば、広告宣伝を実施するにあたり、実際の顧客データ分析し、効果的なアプローチは何か、ターゲット層の絞り込み等、幅広く経験が出来ます。
デジタルツールを使うケースが多く、内容によっては、Phytonの様なプログラミング言語等のスキルが求められます。
5.インターンを実施している銀行について
メガバンク、地方銀行、ネット専業銀行等、多くの銀行がありますが、比較的多くの銀行がインターンを実施しています。
ご自身が関心ある銀行のホームページを閲覧し、希望の業務内容の募集が有るか等確認してみてください。もちろん外資系金融機関も実施しています。
6.本採用との関連性について
特に本採用との関連性については、インターンシップ募集に於いては、明記されているケースは少ないです。しかし、共に業務を実施する中で、学生個人の人柄や能力、学生が銀行に合うのか等、銀行側にとっては、採用にあたっての判断材料が増えます。
銀行側も優秀で銀行に合った学生を採用したいと考えていますので、アピールの場が増えたと捉え、参加しましょう。
7.選考過程について
書類選考後、WEBテスト、面接を経て決まる事が大半です。社会情勢上、面接に関してはWEBで実施する銀行が多い傾向です。
8.参加するにあたっての注意点
最後に、銀行のインターンに参加する際の注意点についてお伝えします。
インターン先の銀行について予め調べる事はもちろんですが、他にも注意点があります。
8-1.事前に提供しているサービスを実際に利用してみる
金融機関には様々なサービスがありますが、ご自身が使えそうなものは一度利用してみるとよりイメージが沸きます。
使うといっても、特段手続きが無いにもかかわらず無理に窓口へ行ったり、有料サービスを使ったりする必要はありません。
例えば、銀行が提供しているインターネットバンキングのサービスを無料の範囲で使う、ATMを利用する等です。 その時に感じたユーザーとしての目線をしっかり覚えておきましょう。その目線は業務に活かせますし、行員にとっても貴重な意見になります。
8-2.服装
銀行員というと濃色のスーツに、髪型は7:3分けというイメージがあるのではないでしょうか。
クールビズが常識となり、ノージャケット、ノーネクタイの時期もありますが、やはり、IT系などの業界と比べると、堅いです。
スーツもしくは、ジャケットは必須です。
対顧客業務が無い時はジャケットを脱ぐなど、現場の状況を見ながらの判断するのが良いですが、出社の際は着用していきましょう。
8-3.情報の取り扱い
どの企業も同様ですが、大切な情報がたくさんあります。インターン時に銀行側から説明があると思いますが、取り扱う情報は銀行の大切な資産です。参加する際には、社会人としてモラルをもって対応しましょう。
8-4.進捗状況の共有と積極的な質問
業務をしていく中で、分からない事、悩む事は当然出てきます。担当行員は、インターン生の事を気に掛けますが、普段の業務もありますので、逐一目が届くかというとそうではありません。自分から積極的に確認をし、現在の業務の進捗状況を伝える等コミュニケーションをとる事で、円滑に業務を進めることができます。
終わりに
銀行のインターンについて色々と記載しましたが、いかがでしたでしょうか。 もし本記事を読んで、興味を持った場合は、ぜひ銀行インターンに参加してみてくださいね。